
慶應塾生新聞会は、新入生のサークル新歓が盛んに行われる4月の記事として、慶應義塾大学の公認演劇サークルである3団体(創像工房 in front of.、STEPS Musical Company、演劇研究会)に取材をした。当記事ではこれらのサークルの基本情報や活動内容は勿論、サークルの雰囲気や独自の魅力、新歓活動の違いなどについて比較していく。
彼らは演劇というジャンルで活動する点で同じように見えるかもしれない。しかし、彼らにはそれぞれ独自の信念があり、新たに慶應生となった者たちを迎え入れようと奮闘しているようだ。
慶応義塾演劇研究会
基本情報
演劇研究会(慶應義塾大学公認学生団体、通称「劇研」)は明治40年(1907年)に設立された慶應義塾最古の演劇団体です。年3〜5回の公演を行なっています。現在60人ほどの劇研員で構成されています。
他の演劇サークルと違う点
①公演ごとに参加不参加を自由に決めることができる
②兼サーがしやすい
③比較的少人数ならではの学年を超えた深い関係を築ける
演劇研究会にはどんな人がいる?サークルの雰囲気とは?
①個性的で演劇好きな人々が集まる
②演劇未経験者も多く、演劇を始めることへの敷居が低い
③先輩後輩の仲が良く、作品作りに集中できる心地良い空間
演劇研究会の魅力とは?
演劇研究会では、自分のやりたいように演劇に関わることができます。公演ごとに参加セクションを自由に選ぶことができるため、一つのセクションを極めて、その分野のレジェンド的存在になることもできれば、たくさんのセクションを公演ごとに経験して様々な知識を蓄える人もいます。今までに経験がなくても、思い切って役者をやってみたり、自分で脚本を書いて演出をしたり… そういった挑戦を応援し助けてくれる先輩や同期がたくさんいます。演劇に本気だけど、自分の心地よい距離感で演劇に向き合えるサークルは、演劇研究会の他にないと思っています。
演劇研究会が作品を作る上で大切にしていること
1つ挙げるとするならば「一体感」です。演劇は多くのセクションに分かれて活動するため、全員が同じ場所で何かをするという機会は少ないです。ですが、企画責任や脚本演出、舞台監督、チーフをはじめとした責任者を筆頭に、それぞれやることは違うけれど、1つの舞台を全員で作り上げるという心構えは少人数で活動する劇研において大切にしています。やりたいことがあるならば積極的に周りを巻き込んで、やりたいことがある人がいたら周りが全力で支える、そのようなマインドが劇研の一体感を生み出していると思います。
今年の活動内容
2024年
4月オリエン公演「雨の日はジョン・レノンと」
6月新人公演「光と虫」
9月公演「地獄の胎児」
12月公演「バス停のカモメ」
2025年
3月公演「っぽい夜」
去年は計5回公演を行いました。今年は4月オリエン公演「サクラさくら桜」の他、6月新人公演が決定しています。
今年の新歓内容
対面説明会に加えて、実際の活動の雰囲気を体験することのできる稽古場体験会を行う予定です。また、劇研員によるオリジナル脚本「サクラさくら桜」の公演を予定しています。
新入生へメッセージ
演劇好きな人はもちろん、大学に入ってから新しいことを始めようと思っている人・何かを「0からつくる」ことに興味がある人、ぜひ一度演劇研究会へ足を運んでみてください!演劇未経験者も大歓迎です。一緒に唯一無二の作品を作ってみませんか?
(野本一熙)