
3月24日、多くの塾生が本大学を卒業した。早慶戦をはじめ本塾の様々なシーンを盛り上げた、元体育会野球部の本間颯太朗(総4)、水鳥遥貴(商4)、清原正吾(商4)に話を聞いた。
――まずは4年間を振り返っていかがでしたか。
本間「4年間いくつもの壁にぶち当たりましたが、その度に指導者の方々やチームメイトに支えられてとても成長させていただいた4年間でした」
水鳥「野球や人間関係においてたくさんの成功と失敗を経験することができ、学びのある4年間でした」
清原「6年ぶりに野球を再開して、辛いこと、 悔しいこと、しんどいことだらけでしたが、最後に早慶戦2連勝することができたことが何よりも嬉しかったです。野球に挑戦して良かったと胸を張って言える4年間でした」
――塾高(清原は慶大) 野球部への入部を決めた理由は何ですか?
本間「早慶戦の放送をテレビで観て、憧れたからです」
水鳥「六大学で野球をしたかったからです。早慶戦に出たかったというのもあります」
清原「学生生活最後となる大学4年間、今まで育ててきてくれた家族に対して親孝行がしたかったからです。1番喜んでくれることは何か考えた時に、もう一度野球に挑戦するという覚悟が生れました」


――慶大野球部での4年間は自身の野球人生にとってどのような位置付けですか?
本間「単なる通過点です。これからももっと成長していきたいです」
水鳥「野球がより好きになり、もっと上手くなりたい、もっと上のステージを目指したいと思えました」
清原「人間として成長させてくれた、一生忘れることのない思い出です」
―4年間で最も印象的だった試合を教えてください。
本間「 2024年秋季リーグ戦の早稲田戦です」
水鳥「3年秋の優勝を決めた早慶戦です」
清原「最後の秋の早慶戦です」


――試合以外の事項に関して、 4年間で最も印象的だった出来事を教えてください。
本間「毎日の寮生活です」
水鳥「3年生の秋、日本一になった後、先輩や同期、後輩達と飲みに行ったことです」
清原「弟・勝児の甲子園優勝です」
――慶大野球部で尊敬していた(憧れていた)選手は誰ですか?
本間「廣瀨隆太選手です」
水鳥「斎藤快太選手です」
清原「萩尾匡也選手です」


――改めて慶大野球部に入部してよかったと思うことを教えてください。
本間「様々なバックグラウンドを持った仲間たちと日本一という目標に向かって全力で取り組めたことです」
水鳥「野球や野球以外で多くのことを経験し、学べたことです。また、これからの人生に活きる4年間だったことです」
清原「自分の好きなことができる大学 4 年間 で、一度決めたことは最後までやり抜き、結果を求め続けるという念が根付いたことです」
――お三方の今後の展望についてお聞かせください。
本間「社会人で長くプレーします」
水鳥「プロを目指します」
清原「これからも夢や希望、そして新たな可能性を与えることができる、そんな存在になれるよう頑張っていきたいと思います」
――最後に塾高野球部あるいは慶大野球部への入部を考えている中高生へメッセージをお願いします。
本間「本当に最高の組織です。ぜひ、入部してみてください」
水鳥「いい意味でも悪い意味でも自分で選択することができます。たくさんの人と出会い、たくさんの経験をすることで成長する機会は他のどの学校よりも多いと思います」
清原「野球というス ポーツはもちろん楽しいことだらけじゃない。しんどいこともたくさんあります。それも一つ一つ噛み締めながら、いろんな経験を積めることは今後の人生でとても大切なことだと思います。だからこそ、妥協せずに一所懸命頑張ってもらいたいです。応援しています」

慶應義塾大学体育会野球部卒業生は、本間や水鳥のように野球を継続する選手もいるが、大半の選手は清原のように野球の第一線からは退き、社会の一翼を担う。進路にかかわらず、彼らには至る場面で社会を率先し、塾員として本塾に光をもたらす存在であり続けてほしい。
※野球では、打順の順番で主軸選手の頭文字を取って○ ○砲と表現する事がある。本年度の慶大野球部では、水鳥選手、清原選手、 本間選手の順番で打順が組まれることが多かったため、対象の 3 選手に関してMHK砲と記者が表現した。
(金田悠汰)