
大学生活を順調にスタートさせるためには、履修登録が非常に重要な要素となります。特に慶應義塾大学理工学部では、専門的な学問を深めるための必修科目や選択科目の選び方が重要です。理工学部では、理系ならではの数理的な授業や実験科目が多いため、計画的な履修が求められます。この記事では、理工学部に所属する慶應塾生新聞会の記者の体験をもとに、必修科目の特徴や授業の難易度、履修登録の際に気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。新入生にとって役立つ情報をお届けするので、ぜひ参考にしてください。
・理⼯学部ではどの様な勉強をしているのか
前提として、理工学部は学門A〜Eと分かれた状態で入学し、1年間学びます。学門から進める学科が決まっている学門制がとられています。 2年生で学科分けがなされ、専門知識を中心とした学習をしていくことになるため、1年生ではその前段階として理系科目の基本の学び直しと基礎知識を固めることから始めます。1年を通して学ぶのは、数学1、数学2、物理、化学、英語、第2外国語です。春秋どちらかの半期のみにあるのは、生物学序論、情報学基礎、自然科学実験、理工学概論となっています。数学に関しては高校までに呼んでいた数I数Ⅱとは異なるので述べておくと、1では解析学(微分積分)を、2では線形代数(行列)を学びます。
必修科目は理解に時間がかかることもありますが、授業を聞くか教科書を読むかをすれば基本的には分かるようになっています。また、分からないものがあっても、院生がTA(ティーチングアシスタント)として質問対応をしてくださっているので、TAに聞いたり、分かる友達に聞けば理解できるようになるため、分からないかもしれないという不安は持たずに勉強して大丈夫です。
・1年⽣から実験は⾏っているのか?実験を⾏なっている場合は、どのくらいの頻度で⾏っているのか
実験は1年生からあります。春または秋のどちらかの半期で、自然科学実験という科目があります。週に1度、2コマで行います。授業内レポートなので、授業前にきちんと予習をしていくことをおすすめします。自然科学実験では、物理実験、化学実験と分かれているのですが、化学実験では1度だけ持ち帰りレポートがあります。
・理⼯学部の研究活動は忙しいイメージがあるが、部活やサークル活動、アルバイトとの両⽴は可能なのか?
可能です。体育会に所属している塾生も友人に多くいます。私は体育会には所属していませんが、サークルには3つ入っています。周りでも兼サーしている人は多いです。もちろんアルバイトも可能です。理工学部だからといってサークル活動が満足にできないことや、アルバイトとの両立ができないことはありません。
・履修登録の失敗談または気をつけた⽅がいい事
理工学部はフル単(申請できる最大単位数)が54単位、その内必修が40単位を占めるため、一般教養として取る科目は14単位しかありません。14単位はおよそ7科目に相当し、少ないため履修登録で失敗はしにくいです。強いて言うなら、必修の時間割を埋めた後に2.3時間目のどちらかが埋まっていたとき、もう片方にいれないことをおすすめします。お昼ご飯の時間がバタつきがちのためです。早く食べられる、お弁当を持ってきているなどであれば2.3時間目が両方詰まっていても大丈夫かと思いますが、どちらか片方だけだと余裕が生まれるかなと思います。春学期、秋学期で大体単位数が同じになるように計算して般教をどれだけ申請するか決めるのがいいと思います。私は春に28単位、秋に26単位で丁度よかったです。
・おすすめの授業
山下一夫さんの比較文化論(金3) 中国と日本の文化の違いについて学びます。ご飯であったり、アニメなどのサブカルであったり、色々な視点からの比較について学ぶことができます。中国語選択だったのですが、担当していただいていた教授の授業ということで取りました。アニメが好きな方、文化や伝統が好きな方におすすめです。 〜語初級などの言語の初級クラスの般教は、必修の第2外国語の予習復習となっていい学びができると思います。
(岡本彩乃)