
東京都では5月、アジア最大級のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」(通称STT2025)が開催されます。このカンファレンスは、Sustainableな都市をHigh Technologyで実現するため、世界中の人々が集まり、議論し、行動に移す場です。スピーカーには、日本企業の代表者に加え、海外からも著名な研究者や実業家、スタートアップなど多くの方が参加します。
出展スタートアップ500社以上、商談件数5000件以上、参加者数5万人以上と昨年よりも規模を拡大し、まさにアジア最大級のイベントになるとされています。多様なプレイヤーが集い、企業のエコシステムがグローバル化する中、革新的なアイデアやビジネスチャンスが創出されることでしょう。
開催まで残り2ヶ月を切ったSTT2025に、世界中からの期待が高まっています。
アジア最大級のイベントであるSTTで活躍する学生メンバー、「ITAMAE」はご存知でしょうか?「ITAMAE」(=板前)という名称は、寿司(SusHi Tech Tokyo)を創りあげる存在にちなんで名付けられました。
ITAMAEは大学生で構成されており、SusHi Tech Tokyo 2025の場を活用し、主体的にグローバルイベントの企画・運営等を行うことで、学生自身が成長するとともに同世代の学生等の起業やグローバルな活動への機運を盛り上げていくプロジェクトです。SusHi Tech Tokyo当日会場に設置される、Student Pavilionのコンテンツ企画・運営を担当しています。
ITAMAEメンバーは、皆が共通してスタートアップに興味やパッションを持ちながらも、それぞれのバックグラウンド・興味分野は異なります。それぞれの得意分野や強みを活かしながら、1人でも多くの学生/若者に対してスタートアップの世界に少しでも興味・理解を深める機会を提供できるようなイベントを創り上げています。
本日はITAMAEメンバーの一員であり、塾生でもある小泉さん(SFC所属2年生)、脇村さん(SFC所属1年生)のお二人にITAMAEの活動のお話を伺います。


ITAMAEメンバーのインタビュー
- 小泉慶花
東京都出身。UWC ISAK Japanを卒業後、慶應義塾大学総合政策学部に進学。高校時代にスタートアップに関心を持ち、起業イベントの運営やVCインターンを経験。現在はITAMAEピッチチームのリーダーとして、SusHi Tech Tokyoで開催される「出世魚ピッチ」の企画・運営に携わる。創造することを楽しむ仲間と共にスタートアップを通じて新たな挑戦の場を生み出し、日本から世界へと可能性を広げていきたい。
- 脇村悠樹
東京出身。慶應義塾高校を卒業後、慶應義塾大学総合政策学部に進学。高校時代の活動やインターンでの経験から幅広くビジネスに関心を持ち、スタートアップのファイナンス支援やパーパスブランディングなどの企業2社でインターンとして活動。現在はITAMAEセッションチームのメンバーとしてSusHi Tech Tokyo2025のイベント企画やオフィシャルパートナーイベント「WASABI」の企画・運営に携わる。ワクワクを追い求めることができる場を、スタートアップという手段を通じて広げていきたい。
○スタートアップに興味を持ったきっかけを教えてください。また、ITAMAEを志望した理由もお聞かせください。
●小泉さん
私は長野県の軽井沢町にある全寮制の国際高校で、高校生活を送っていました。そこはリーダーシップ教育に力を入れている学校だったので、毎週グループに分かれてプロジェクトを遂行していました。私は、軽井沢は多くの外国人観光客が訪れる観光地であるにも関わらず、英語表記の看板が少ないことに着目し、翻訳プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトを立ち上げた際に、世の中にある潜在的なニーズを見つけ出して、そのソリューションを展開するというそのプロセスの面白さに気付きました。この経験が、スタートアップに興味を持ち始めたきっかけです。
大学入学後は、ベンチャーキャピタルでインターンを始めました。ベンチャーキャピタルのインターンを通してスタートアップに関わり、その中でSTT、そしてITAMAEに出会いました。今年のITAMAEは、「日本にいながらグローバル・スタートアップな体験を」というコンセプトがあります。そこで、私自身が培ったリーダーシップ教育での経験を活かし、日本のスタートアップを世界にも広めていけるような活動をしたいと思い、ITAMAEを志望しました。
●脇村さん
私は塾高校出身なのですが、高校3年生の時、TEDxKeio Keio High Schoolの運営に携わっていました。そのコミュニティーでは、高校の時から起業したり、インターン活動をしているような、ビジネスに意欲が高い学生が集まっていました。
それまで私はラクロス部に所属していて、運動一本でした。ですが、そのコミュニティーに関わっていくなかで少しずつビジネス側に関心が湧き、次第にスタートアップにも興味を持つようになりました
大学入学後もTEDxKeioUの活動に携わり、KBCというビジネス系サークルにも所属しました。また、現在はインターンとして実際にスタートアップ支援の業務にも携わっています。
STTに興味を持った経緯としては、昨年、STTを運営してる人にこんなイベントがあるんだよって声をかけられて、すごく面白そうだなと。
私は今起業という手段が必要な状況ではないだけで、自分がやりたいことをやってみたいという熱量に関しては、スタートアップとかベンチャー側の人たちと近いものがあるのではないかと。そういう人達ともっと関わりたいという思いでITAMAEを志望しました。
○STT2025運営に向けて、現在どのような活動をされているのですか?
●小泉さん
今回のSTTにおいて、私はピッチチームのリーダーを務めています。ピッチチームの仕事としては、STT当日に開催する「出世魚ピッチ」というピッチイベントの企画をメインに活動しています。また、STTのオフィシャルサイドイベントである「WASABI#1」、「WASABI#2」、両方のイベントでもピッチとして携わっているので、現在3つの企画を準備しています。
まず、企画の立案を進めていく中で、どのようなイベントにするのか全体の方向性を決定します。ピッチイベントと一口に言えども、どの層に向けたピッチイベントにするのか。また、私たちはその人たちに向けて、何を、そしてどんな機会を与えられるのかなど、他のITAMAEメンバーと相談しながら考えています。その後、スケジュール整理などそれぞれ細かいところを調整し、それぞれの企画を完成させていきます。(グローバル市場を目指す学生に向けた伴走型ピッチコンテスト「出世魚ピッチ」の詳細はこのnoteの最後にも載せているのでぜひご覧ください!!)
○小泉さんは、今はどちらかというとスタートアップを目指している人たちを支援する側に回っているのですね?
●小泉さん そうですね。特に「出世魚ピッチ」を企画するなかで、色々な形でスタートアップに携わっている大人の方と関わり、その方たちからすごく刺激を受けています。そして、自分の中で、段々と今まで持ってたアイデアを実現させたいと思いが強まっています。私自身が起業したい当事者の学生でありながら、今はITAMAEとしてスタートアップに興味がある学生の仲間を作っていることに、とても大きな意義を感じています。
●脇村さん
私は、現在ITAMAEのセッションチームに所属して、多様な領域で活躍する方々に登壇いただくステージの企画に取り組んでいます。具体的には、起業家、VC周りの方を登壇者としてお呼びし、STT本番のイベントに加え、サイドイベント2本を企画、運営などを行っています。まずイベントのターゲットとコンセプトを策定し、登壇者選びを行います。
その後、コンセプトに合わせてどのような内容で進めていったらいいのかをみんなで議論し、多様なステージを企画し、参加者に何かきっかけを与えられるようなイベントにすることを心がけています。
▼ITAMAEメンバー合宿の様子

○スタートアップに興味がある学生に向けてメッセージをお願いします。
●小泉さん
一度きりの人生、今だけの学生時代。だからこそ心が燃えるような楽しいことをしたいと私は思っています!そのためには仲間と繋がり、新しい挑戦を重ねていくことが大切です。3月20日と4月19日に開催する「WASABI#1」と「WASABI#2」はまさにそのきっかけになるようなイベントです。WASABIを起点にどんどん仲間の輪を広げていって、日本のスタートアップエコシステム、ひいては世界のスタートアップエコシステムをこれから一緒に生み出していきたいです。私自身も、ITAMAEメンバーも、おそらくみんながスタートアップに興味のある学生に当てはまる当事者であると思っています。全員が当事者である私たちだからこそ作れる、本当に面白い企画になっていると思うので、ぜひWASABI#1とWASABI#2でお会いできるのを楽しみにしています!
●脇村さん
みなさんには、どういう形であれ、何かやってみたいなと思ったらまずアクションを起こしてほしい。自分が何をやりたいのかわからない人にとっても、STTやWASABIという場所は先輩たちの活動を見ることができたり、様々な人と関わることができて、たくさん勉強できる場所です。STTでの活動を通じて、自分ってこういうことができるかもなとか、社会に今これが足りていないなっていうのを気付くきっかけになると思うんです。ぜひ、STTとWASABIへの参加をきっかけにしていろんな活動を頑張ってもらいたいです。
- STTの再紹介、ボランティア募集のお知らせ
現在SusHi Tech Tokyo 2025では、イベント当日の運営を担うボランティアスタッフを絶賛募集中です。ボランティアスタッフは、ボランティアスタッフ限定の事前交流会、アフターパーティへの参加が可能です。何より、スタートアップコミュニティとのつながりが増え、かけがえのない経験ができます!アジア最大級のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」を一緒に作り上げてみませんか?皆さまのご応募をお待ちしております!
◾️学生ボランティアの募集はこちら
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/recruiting-student-volunteer
◾️ SusHi Tech Tokyo 2025の詳しい紹介はこちら
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp
◾️ITAMAEの詳しい紹介はこちら
https://itamae.metro.tokyo.lg.jp
◾️WASABIの詳しい紹介はこちら
5月の開催に向けて、20名の学生が集まり「日本にいながらグローバル・スタートアップの体験を」をコンセプトに、グローバルイベントを企画する「ITAMAEプロジェクト」を進めています。
3月・4月にオフィシャルイベントとして「WASABI」を開催します。
自分自身のキャリアを深く考えてみたい、将来グローバルに活躍したいと思っている学生はぜひご参加ください!
3/20(木):WASABI #1:https://lu.ma/1v70elgb
4/19(土):WASABI#2:https://lu.ma/wasabi2
◾️ITAMAE note
ITAMAEのオフィシャルnoteでは、活動内容や関連イベント・コンテンツの情報を発信しています
◾️出世魚ピッチの詳細 (応募方法、締切等) はこちら
【グローバル起業を目指し、SusHi Tech Tokyoでピッチしたい学生必見】
〜伴走支援型ピッチコンテスト「出世魚ピッチ」の募集を開始しました!〜
グローバル市場を目指す学生起業家のピッチコンテスト!VCや起業家から1ヶ月間メンタリングを受け、SusHi Tech Tokyo 2025で事業をアピールするチャンス!
詳細はこちら▼
https://note.com/stt_itamae/n/ncc5376c1905b?sub_rt=share_sb
筆者・川田湖雪