慶應義塾大学先端生命科学研究所は1月16日、チリ共和国のバイオシグマ社とのバイオ・マイニング(微生物を利用した鉱業技術)に関する共同研究を開始したと発表した。

 この研究は、鶴岡メタボロームキャンパスにある鶴岡市先端研究産業支援センター内にてバイオシグマ社が新しく研究室を開設して行われる。

 バイオシグマ社とは、日鉄金属株式会社とチリ国営銅公社のコルデコ社が共同で設立した企業であり、現在チリ共和国においてバイオ・マイニングの研修開発を行っている。昨年2月には、これまでの製錬技術では処理できなかった低品位硫化銅鉱石を対象とした実証試験を行い、バイオ・マイニング技術を用いた電気銅を生産することに成功した。

 共同研究期間は2年間の予定(延長あり)であり、バイオシグマ社から3名の研究者が派遣される。