3月1日から9日まで全日本学生グライダー競技選手権が、熊谷の妻沼滑空場を舞台に行われた。グライダーとは、無動力の飛行機のことであり、凧揚げのようにワイヤーで機体を引っ張ることで空に飛ばす。離陸後は、上昇気流に上手くのって高度を獲得していく。競技は、一定の高度以上で指定されたポイントを通過しゴールを目指すというもので、ポイント通過時、ゴール到着時のタイムによって点数が与えられ総得点数によって順位が決まる。
大会前半、慶大は首位に立つも後半に早大に逆転を許し、最終日前日の時点で順位は3位。総合得点が9939点と1位の早大に2000点ほど離され、逆転優勝するには厳しい状況下に立たされていた。
迎えた最終日、慶大は、奮闘するも早大が先にゴールし点差を広げられてしまう。それでも競技終了直前、慶応のグライダーが2機ゴールし追い上げをみせるが、もともとの点差を逆転するには至らず、総合得点10024点で2位。1位の早大が12875点で後半のリードをそのまま保ち逃げ切り団体戦は幕を閉じた。
また、団体と並行して行われていた個人戦では、奥田(理4)が最終日前日にトップに躍り出て、そのまま逃げ切り6252点と2位に300点差で優勝した。大会終了後、奥田は「優勝は嬉しいが、自分を一番のコンディションで飛ばしてくれたクルーのみんなに感謝したい」とコメントした。また、団体戦で最終日パイロットを務めた同じく増田(理4)は「逆転を狙って頑張った。最後に優勝できなかったのは悔しい」と語った。