シード初戦

山学大 ○117―74

関東トーナメント初戦。慶大の相手は3部の山梨学院大学。慶大は117―74で山学大に快勝し、幸先良い滑り出しを見せた。 序盤、故障者続出に苦しむ慶大をけん引したのは「上級生としてリーダーシップを発揮したい」と語る今季初スタメンの田中(環3)。連続スティールで勢いをもたらすと、伊藤(環2)や真木(環1)ら下級生が応え、得点を重ねる。

第2Q、山学大のシュートが決まり始め、慶大の勢いは一時停滞する。だが、ケガから復帰した中島(総3)の投入が功を奏し、49―36と13点リードで前半を折り返す。

後半に入ると、「慶應らしいバスケット」(真木)が徐々に見え始め、山学大を圧倒する。大黒柱の本橋(環3)や黒木(環1)がゴール下を、伊藤、大元(環1)がアウトサイドを支配し点差は最大40点に。試合終盤は控え選手も活躍し、117―74で山学大を下した。

試合終了後、この試合の収穫を「バックコートのディフェンスを少し表現できたこと」と佐々木ヘッドコーチ。また、真木は筑波大戦に向けて「1部相手でも今日ぐらいのディフェンスができるようにしたい。絶対勝ちます」と意気込んだ。      (鈴木優人)

準々決勝

大黒柱の大元

筑波大 ●79―94

2年ぶりのベスト8を目指す慶大であったが、筑波大に79―94で敗れ、2年連続のベスト16に終わった。

前半、慶大はオフェンスミスを筑波大に拾われ、速攻や2連続3Pシュートを許す。第1Q終了時点で18―26と、序盤から追いかける展開となる。

本橋(環3)、伊藤(環2)のバスケットカウントで、一時逆転に成功する。しかし、ゴール下から攻め込まれ、結局リードを再度許し、前半を41―48で終える。

後半の慶大は、「守備を頑張って速攻を出そうという意思統一ができてなかった」と伊藤が話すように、相手の攻撃を簡単に許し、自分たちの攻撃も単純なミスで取りこぼすようになる。攻守両面においてミスが目立つ。その中、単発でしか得点が決まらない慶大に対し、速い展開から着実に得点を重ねていく筑波大は、リードを大きく広げていく。慶大は大元(環1)の3Pシュートなどで喰らいつくも、巻き返すことはできず、筑波大に79―94で敗れた。 佐々木ヘッドコーチは「ベスト8にいけなかったこと以上に、戦えていないことが痛手です」と渋い表情で大会を振り返った。  (小林知弘)