早慶戦を盛り上げる応援指導部

早慶戦の盛り上がりに、欠かすことのできない應援指導部のパフォーマンス。慶大の應援指導部はリーダー部、吹奏楽団部、チアリーディング部の3部門に分かれる。 「まず打倒早稲田。それから観客の方々、特に新入生に楽しんでもらい、次も来たいと思ってもらえるような状況を作りたい」とリーダー部責任者、北島弘貴さん(環4)は言う。 リーダー部は観客との距離が近いため、応援席をまとめる役割を担っている。「呼び掛けで応援席を動かすのは自分たちである、という意識を常に持って応援している」 選手を励ますだけでなく、応援している側も、全力でプレーする選手から力をもらえるという。 吹奏楽団は塾歌や「若き血」などの演奏で応援する役割を担う。観客と同じ向きで演奏しているため、一体となって声援や音を選手に届けることができる。「人数も應援指導部の半数を占めているし、影響力が大きいので流れを作るように心がけている」と吹奏楽団責任者、湯浅卓也さん(経4)は語る。 また「早慶戦は多くの塾員が集まる場。慶應社中の一体感を感じてほしい」と話す。 華やかなチアリーディング部は臨機応変な対応を心がけているという。「リーダー部同様観客の方々と距離が近いので、お客さんや選手を笑顔にできるような応援をしている」とチアリーディング部責任者、小嶋菜奈子さん(政4)は語る。「選手や観客の方々の力をいただいて、100%以上のパフォーマンスができれば」 旧来のライバルである早大との一戦。つい熱くなりがちだが、最大のライバルであるがこそ称えあう応援が理想的であるそうだ。また、エールの前は静粛にするなどメリハリのある応援を心がけてほしいという。「球場に来たら應援指導部に身を任せて、早慶戦を楽しんでほしい。慶應に入ってよかったと感じてもらえたら」と湯浅さん。 早慶戦は毎年多くの注目を集める大事な一戦だ。應援指導部の声援は、必ず選手たちの力になっているだろう。       (小原鈴夏)