増田湧介選手(環2)MF 170センチ 昨季は1年生にしてレギュラー獲得
増田湧介選手(環2)MF 170センチ 昨季は1年生にしてレギュラー獲得

それぞれが自分の夢へと向かって進んでいく大学生活。その1年目から、自分の夢に向かって、着実に結果を残したのが増田湧介選手(環2)。昨季、1年生ながらシーズン全体を通して中盤の底として試合に出場し続け、慶大ソッカー部を関東大学リーグ3位、インカレ3位に導く原動力となった。
「自分のフィジカルの強さというのは大学でも通用することがわかった。しかし、慶大のパスサッカーに自分のレベルがまだついていけなかった」と自己分析する。「スタメンのうちの5人がプロに入るというレベルの高いメンバーに囲まれた中で試合に出場し続けたことは、自分にとってとても貴重な経験になった」と昨季を振り返った。
「卒業後にプロになる」。それが増田選手の夢だ。明確な目標を持つことで日々の練習のモチベーションを高く維持できたことが、大学サッカー生活での好スタートにつながったと話す。
しかし、大学サッカーのレベルにすぐに馴染めたわけではない。「試合の中での判断スピードが高校よりも速く、ついていくのにかなり苦労した」と、入学当初は高校よりも一回りレベルの高い大学サッカーの壁にぶつかっていた。そんな苦しい時に増田選手を支えたのがソッカー部の先輩。「昨季の自分は、試合に出場していながらも、まだまだ3、4年生の先輩にすごく頼っていた」と、試合の中での自身の活躍も、決して個の力で出せたわけではなく、先輩の支えがあってこそということを強調した。
増田選手は小さい頃からサッカーと勉強の両立を重要視してきた。「先ず獣身を成して後に人心を養う」という創始者福澤諭吉先生の言葉に表れているように、文武両道を掲げる慶大。慶大に入学した理由はそこにあると話す。
サッカーにおいてだけではなく、勉強においても先輩の支えに助けられていると話す増田選手。文武両道を大学でも続けることができていることに対して、先輩への感謝の気持ちをあらわにした。
2年生になって後輩を迎える立場になり、増田選手はチームの核として働くことを期待されている。周りに支えられた昨季とは違い、「今年は自分がチームを引っ張っていくという気持ちで頑張る」と意気込む。昨季は18年ぶりの全国の舞台に立った慶大イレブン。彼らが再び全国の舞台に立つためには、この若きチームの柱の力が必要不可欠だ。日々自分の夢を追い続ける増田選手の背中に、自然とチームも引っ張られていくだろう。   (小林知弘)