―企業の特徴
漫画から辞書まで、あらゆる出版物を刊行している総合出版社です。0歳児向けの雑誌から、社会人にターゲットを絞った週刊誌まであらゆる媒体を持っているので、自分の力を試せるさまざまな部署があると思います。
―具体的業務内容
大きく3つの業務に分けられます。
ひとつめは書籍や漫画、雑誌を刊行する編集の仕事です。また、広告やそれを1部でも多く売っていくための方策を考える営業の部署があります。三つめは比較的新しい部署で、電子書籍や海外展開に力を入れるセクションです。デジタル時代に合わせた戦略を考えています。
―業界の特徴
出版社は日本で約4000社あります。しかし業界全体の売り上げは2兆円を切っています。
他業界では、1社の売り上げが2兆円を超す企業はざらにあります。出版社1社1社はとても小さな会社なのです。
また、著者への交渉から編集作業、販売に至るまで、出版業はすべて人の手によって行われるので、とても「人間くさい」仕事だと言えます。
―社風
風通しがよく、とても自由な雰囲気です。仕事が好きな社員が多いことも特徴かもしれません。
トップダウンで仕事をするのではなく、現場からどんどん面白いものを考えていくボトムアップ型の会社です。企画の前ではベテランも新人社員も平等で、何でも発言していける現場でないと、面白いものは生まれません。自分の頭で考えたことをどんどん提案していくことが仕事なのです。
―求める人材
「何か新しいことをやっていこう!」と考えている人です。厳しい環境の出版業界において、今までの仕事をずっとやり続けていくだけでは足りません。新しいこと、面白いことで頭をいっぱいにしている人とお会いしたいですね。
キャラクター的には素直で誠実な人、また心身ともに健康な人と一緒にお仕事がしたいものです。出版社は良いことばかり伝えるのではなく、たまに反社会的なことや不健康な内容も社会に発信していくことがあります。だからこそ、発信する側には体も心も健康であってほしいのです。
―採用について
昨年度は3月半ばに筆記試験を行い、面接を数回経て、GW明けには内々定を出すという流れでした。今年度も大きく変動することはないと思います。募集人数は「若干名」です。これは数十年変わりません。
―就活生へのアドバイス
就職活動では、さまざまな会社や人間に出会えます。特別な時期を通して、「働くこととの意義」をじっくり考えてみてください。自分が大切にしたい軸を決めると、就活だけでなく入社後も、ブレが少なく、仕事に全力で取り組めると思うからです。
聞き手=西村綾華