全塾協議会事務局長・次長を決める選挙が告示され、先月11日に立候補者の届出が締め切られた。今回の立候補は1組で、承認投票となる。投票期間は今月5日から10日で、塾生は三田、日吉、SFCなど各キャンパスで学生証を提示することで投票できる。選挙は全塾生の10%の投票をもって成立し、下回れば再選挙となる。                               (友田琢也)

全塾協議会は、塾生の自治活動の基本方針を決定する機関。全塾生から1人当たり750円を集め、学生生活に関わる団体に公平に分配することを目的とする。その中心となる事務局の主催者が局長と次長である。
今年度の立候補は、事務局長・伊藤涼太さん(法2)、次長・南條志緒マリオンさん(法2)の1組のみ。候補者の2人は公約として、「加盟団体の体制整備及びコンプライアンスの徹底」、「交付金の増額・適正配分」、「各キャンパスや諸団体との連携強化」を掲げている。
近年の投票率は低迷しており、一昨年は10%を下回り再選挙となったが、昨年の投票率は16・8%と、例年に比べると高いものとなった。昨年からTwitterを用いた広報活動を始めたが、今年はさらにFacebookを開設。昨年以上にネットを活用した広報に力を入れる方針だ。
今年の選挙について、選挙管理委員会委員長の佐野心一さん(文3)は、「ネットを使った広報活動には公平性の面から批判もあるが、それを確保した上で行う。また、幅広い関係団体と協力をして、選挙の存在を知らない人や、知っていても投票に関心のない人に、投票を呼びかけていく。今年度は、昨年度上昇した投票率の勢いを止めずに、できれば20%の投票率を目指したい」と説明した。
また、昨年の選挙ではトラブルによりSFCで再投票が行われ、選挙結果発表が遅れた。これに対して佐野さんは「関係団体だけではなく、学校側との連携もしっかりしたものにする」と話した。
全塾協議会は塾生の福利厚生を塾生自らの手で行うことを目的とした団体。全学部生から自治会費(年間750円)を徴収し、全塾の所属団体を通じて還元している。
【全塾協議会事務局】
全塾協議会事務局は全塾協議会の執行機関である。事務局長・次長は一昨年度からそれぞれ神村健太郎氏(政4)とレダ太郎氏(文4)が務めている。神村・レダペアは昨年度、園遊会の運営健全化・自治会費交付金の増額・新規事業助成制度推進を公約とし、当選した。
全塾協議会事務局の事務局長・次長選挙は例年12月に行われている。この選挙において有効投票率(投票率10%以上)を超えないと再選挙となり、それでも決まらない場合全塾協議会は事実上の解散となる恐れもある。その場合、一部学園祭の中止や日吉塾生会館の閉鎖などがされる可能性もあり、全塾協議会は塾生に投票を呼び掛けている。