中庭の雑踏を抜け、第一校舎108教室に入ると突如として落ち着いた空間が現れる。ピアノソサイェティーが行っているピアノ喫茶だ。
同喫茶ではサークル会員がピアノを生演奏で披露しており、子どもからお年寄りまで男女問わずさまざまな人々がその音色に酔いしれている。また会員がそれぞれ家で手作りしたクッキーも味わうことができ、温かみを感じられる空間となっている。
同喫茶のテーマは『癒し』。ピアノソサイェティー代表の有本早希さん(政1)にお話を伺ったところ、「今年は東日本大震災もあり、癒しを求める風潮があると思う。来場者の方にはピアノの演奏を通して癒しの空間を味わってもらいたい」と話す。また「各自の日頃の練習の成果を発揮する重要な場でもあるので多くの人に是非足を運んでもらいたい」と意気込む。
同サークルには4歳からピアノをずっと続けている人、大学のサークルをきっかけにピアノを再開した人、さまざまな経歴の持ち主が所属し、日頃は各自の家など、主に個人で練習にしているそうだ。
喫茶では主にクラシック、特にショパンの曲などを生演奏で披露している。またリクエストがあれば可能な限り受け付けるそうだ。
人ごみの中を歩き疲れた時、癒されたいと感じた時、美しい音色で癒しを提供するピアノ喫茶に足を運んでみてはいかがだろうか。
(小町栄)
『ピアノ喫茶@第一校舎108教室』