3月13日、三田キャンパス東館6階G-SECLabで慶應義塾大学知的資産センター主催の第20回慶應イノベーションネットワークが開催された。慶應義塾大学が生み出した技術の中から最近特許出願された技術を一般に広く紹介し、受託・共同研究や、技術移転に繋げるのが、イノベーションネットワークのねらい。 

 プログラムの前半では、理工学部情報工学科の荒川豊助教による「超高速光スイッチによる光スロット交換ネットワーク」の紹介が行われた。光速で送られてくる膨大なデータを処理するためには相当な処理速度が要求される。処理速度向上のため荒川助教の研究室では光スロット交換という新しい光ネットワークアーキテクチャを開発した。

 また後半では物理情報工学科の石榑崇明専任講師による「オンボードインターコネクションのための屈折率分布型ポリマー光導波路」についての紹介が行われた。コンピューター処理速度の向上のためにはスーパーコンピューター内のノード間インターコネクションの光化が最重要課題となっている。光インターコネクション技術を支えるポリマー光導波路技術の開発をしたのが石榑専任講師の研究室である。

 講演の最後には参加者から積極的に質問がなされた。