およそ2カ月半の中断が明けて再開した関東大学サッカーリーグ。後半戦最初の相手は、6月に早慶定期戦で慶大が劇的勝利を収めたライバル早大。定期戦の雪辱を期す早大に序盤から猛攻を仕掛けられ、立て続けに2点を失う苦しい展開だったが、後半から出場した風間の活躍で同点に追いつき、今季2度目の対決は痛み分けのドローに終わった。 (野々山智文)
【早大戦 後半に猛攻 貴重なドロー】
約2カ月半の中断が明けて再開した関東大学サッカーリーグ第10節の早大戦は、慶大が後半に怒涛の追い上げを見せ、2―2の引き分けに終わった。
前期の残り2試合で少しでも順位を上げたい慶大だったが、前半開始直後、早大に先制点を許すと、14分にもサイドを崩されて失点。いきなり2点のビハインドを背負ってしまう。前半はその後も早大が主導権を握り、慶大は全く見せ場を作ることができずに前半を終えた。
慶大は後半開始と同時にDF松岡(商3)に代えてFWの風間(商4)を投入。前半から出場していたFW大塚(総4)を中盤に下げる布陣で臨んだ慶大は後半の18分。代わって入った風間がMF森田(経3)の放った右からの鋭いクロスに技ありのヘッドで合わせ、1点を返す。点を取ってからの慶大は前半とは別のチームのようにリズムを掴み、早大ゴールに迫っていく。
そして迎えた後半の35分。「2点ビハインドの後半からの出場で、やるしかないと思っていた」という風間がMF河井(政4)からの絶妙なスルーパスに抜け出すと、たまらず相手キーパーが風間を倒してしまいレッドカードで一発退場。慶大がPKを獲得する。
このPKを河井が落ち着いて決めて慶大が同点に追いつく。10人となった相手に最後まで猛攻を仕掛けた慶大だったが、あと1点が奪えずに試合終了。勝ち点1を分け合う結果となった。
須田監督は「前半は相手に激しく来られて何もできなかった。内容的には負けゲームだったので、勝ち点を取れたことはラッキーだった。この勝ち点1が最後に生きてくるかもしれない。次は首位の筑波大なのでチャレンジする気持ちで戦いたい」と話した。