全塾協議会事務局長・次長選挙が12月6日から11日にかけて実施された。2組が立候補し、神村健太郎さん(政3)とレダ太郎さん(文3)が対抗馬の南條・柴ペアを破り、次期局長・次長に就任した。神村・レダ組は昨年度からの続投となる。

選挙の投票率は16・8% と、昨年の再選挙時の16・3%と比較し0・5%上昇した。投票数は4776票、うち神村・レダ組の得票数が3540票で、南條・柴組の1133票を大きく引き離した。 今回の全塾協議会選挙はSFCでの投票箱設置不備により、公表が例年より1ヶ月遅れた。 昨年の選挙で有効投票率が10%を下回ったことを受け、選挙管理委員会は今回、ツイッターをはじめとするネット広報による認知度の向上を図った。選挙管理委員長の星勝晃さん(経3)は「成果と言うほどの投票率向上はみられなかったが、ネットを通じた広報活動はまだ改善の余地がある。今後も塾生の目に留まりやすいネット環境を活用したい」と振り返る。

本年度事務局が今後の施策として第一に挙げたのが、自治会費の増額である。現在、塾生は自治会費として1人当たり年間750円を支払っている。しかしこの金額は昭和中頃から変化しておらず、今の物価にそぐわないとの見方を示している。神村さんは「今いる塾生の皆様に一番貢献できるような、サービスと負担の割合が最も適正である金額を模索していきたい」と述べた。

第二の課題は園遊会の運営健全化である。今年度の園遊会は、非公認での開催が決定されている。実行委員会自体の公

認を取り消す考えは無いとした上で、来年度の園遊会に向けて前向きな姿勢をみせた。 昨年度の活動を通じて浮き彫りとなった課題もある。学生自治は議決機関である全塾協議会と事務局が両輪となり行われているが、議会側の提唱する議論の内容についてはまだ発展の余地があるという。神村さんは「議会での議論を活発化し、学生公開議論のレベル向上を目指していきたい」と語った。

また塾生の全塾協議会への認知度の低さも懸念される。より議論を発展させるためには、塾生目線の判断や意見を反映させるようなシステムが保証されている必要がある。

今後の抱負について、次長に就任したレダさんは「全塾協議会を、誰もが知っている存在にしていきたい」と述べた。神村さんは「113年間続く慶應学生自治の歴史の中で、その時々に応じた、真に塾生のためになる仕事を行いたい」と2年目の意気込みを語った。

(大原悠香)