慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)と凸版印刷株式会社は4月11日、4K映像コンテンツの新しい製作手法に関する共同研究の発表会を行った。
4Kとは、ハリウッドのメジャースタジオで組織するDCI(Digital Cinema Initiative)が劇場公開映画のコンテンツ配信用に定めた規格で、1画面あたり約800万画素の高精細映像。
今回は、高精細な4K映像コンテンツを従来の動画に代えて写真データをもとに製作することで、これまでより大幅に制作費を削減できる手法を開発したと発表された。静止画像を用いることでデータが比較的軽くなり、インターネット回線を通した配信が可能になる。
DMC機構と凸版印刷は2004年から高精細映像に関する共同研究を行い、2005年には4Kバーチャルリアリティ映像を日米両国間でリアルタイムに描画することに初めて成功させていた。
DMC機構では今後も凸版印刷との共同研究を継続する。今回の開発高品質の教育用コンテンツの開発と、4K対応コンテンツマネージメントシステムを導入してネットワーク配信に対応する予定だという。