日本赤十字社の成り立ち
「人間を救うのは、人間だ」。この赤十字思想は今から約150年前、スイス人の実業家アンリ・デュナンが戦時下で抱いた「負傷兵はもはや兵士ではない。一人の人間として敵味方関係なく救護しなければならない」という思いから生まれました。それから150年の月日をかけて、この「人道」の理念は世界186カ国へと広がり、日本においては日本赤十字社が設立されました。

 

業務内容
現代の様々な痛み、苦しみ、悲しみに寄り添う活動として、日本赤十字社では「人道」の理念のもと、国内災害救護、国際活動、医療事業、血液事業、社会福祉事業など9つの事業を展開しています。一つ一つが大きな事業で業務内容も支援の対象者も異なりますが、どの事業も「人道」の理念で繋がっています。配属先は本社、各都道府県に1カ所ずつある支部、支部の下にある病院、血液センターの4つです。総合職はこれらの施設・事業を3―4年おきに異動し、ジェネラリストして「人道」について考える担い手となります。

 

社風
人の命に携わる仕事なので職員はみな仕事に対して真剣に取り組んでいます。一度国内外で大規模災害が起これば、夜を徹して仕事に取り組むこともあります。それだけ命と真剣に向き合っているのです。しかし、だからこそオンとオフのメリハリがはっきりしている人が多いと感じます。また、職種や業務、施設の壁を越えて、5万9千人の職員が同じ理念で繋がっているので、風通しが良く、人間味あふれる職場だと思います。

 

求める人材
自立、尊重、協調、挑戦を採用の4本柱としています。しかし何にも増して、「苦しんでいる人を救いたいという「人道」の理念にどれだけ共感しているかが重要だと考えています。4つの資質については、入社後にそれぞれ伸ばしてほしいと思います。

 

就活生へのメッセージ
就活生の皆さんには「何を仕事にしたいのか」を突き詰めて考えてほしいと思います。そのうえで、「苦しんでいる人を救いたい」という思いを仕事にしたいと考える人は、ぜひ日本赤十字社の扉を叩いてください。

聞き手=西原舞