就活に「アメーバピグ」
―貴社のソーシャルメディアを活用した採用活動についてお聞かせ下さい。
サイバーエージェントでは主に3つの活動を行っています。
まず1つ目がTwitterを用いた採用です。2011年度採用より活用しています。次にfacebookの活用です。ファンページを開設し、企業情報・採用情報を発信しています。今後、ファンページ発信のセミナー開催等も予定しています。こちらは日本初の試みとして、各種メディアにも取り上げていただきました。3つ目が、弊社の「アメーバピグ」というサービスを利用した、ウェブ上での会社説明会の開催です。募集枠を1000名としたところ、それを上回る応募があり、注目度の高さを感じました。
―そうした活動の狙いは何ですか。
弊社はインターネットを軸にビジネスを展開しておりますので、ネットに興味関心のある方や、新しいサービス、市場トレンドに敏感で意識の高い方に弊社のことを知ってもらいたいという狙いがあります。また、遠方の学生や海外に住む学生に対しても、情報を届けたいという思いもあります。
―情報化の流れに伴って、今後就職活動のあり方はどのように変化していくと思いますか。
学生の皆さんは、これまで以上に沢山の情報に触れることになるため、ひとつひとつの情報を見極める情報リテラシーが必要になってくると思います。また情報に流されないためには、自分の中で軸を持って就職活動を進めていく必要があると言えます。
情報化の流れは企業側にも影響を与えると考えます。学生は企業の様々な情報を取得し、活用できるようになるため、企業側は、見せ掛けだけの姿ではなく、企業の真価を問われることになるでしょう。
今後は、企業が学生を一方的に選ぶというのではなく、お互いに選び合うというスタイルがより定着していくでしょう。
―貴社の成長戦略と、そこで求められる人材について教えて下さい。
現在、インターネットを軸にメディア、広告を中心として、多岐に渡る事業を展開しています。今後は、日本だけでなくグローバル展開も視野に入れて事業拡大していきます。
求める人材としては、成長産業であるインターネット産業を、自らの手で創るという高い志を持つことができる人、自身の可能性にチャレンジしながらもチームとして高い目標を達成できる人を必要としています。受け身ではなく、主体的に活動できることが重要だと思います。
―就活生へのアドバイスをお願いします。
これから就職される皆さんが、市場価値の高いキャリアをつくるうえで大切なことは、とにかく沢山の経験をして誰よりも早いスピードで成長をすることだと思います。
若いうちから責任のある仕事を任され自身成長できる環境かどうか、年功序列ではなく自分の力を最大限発揮できる企業かどうかを見極められると良いのではないでしょうか。
(金武幸宏)