6月1日に就職活動支援サイトがオープン、10月1日にプレエントリー開始。冬の到来とともに本エントリーが始まり、既に選考試験が進んでいる企業もある。2012年卒業予定生の就職活動がいよいよ本格化した。
始まったばかりであるが、先行きの見えない現状に不安を抱く就活生はもちろん、まだ先のことと思いつつも来年・再来年に向けて就活がどのようなものであるか興味をもつ1、2年生も多いだろう。
各業界の人事担当者にお話を伺った。就活の参考になればと思う。
(就職活動取材班)
―業界の特徴
当社は、お客様の「よく生きる」を支援し創り出すことをビジネスとしています。「人の成長にかかわりたい」、「人の人生をよりよくしていきたい」と考えている社員が多いことは、教育業界の共通事項ではないかと思います。
近年、教育業界の主要な顧客である子どもの人口が減る中で、当社は中国や韓国などの海外市場への進出にも力を入れています。国内では、子ども1人当たりの教育費が上がっていることに注目し、従来の教材に加え英語学習教材やデジタル教材を併せて提供するなどの取り組みを行っています。
―業務内容
当社では、教材や絵本などの企画を行う「編集・商品企画」、ダイレクトマーケティングを中心に販売戦略を練る「マーケティング」、アセスメント(模試や語学テストなど)や副教材等のツールを使って学校教育を支援する「学校営業」などの仕事があります。
―社風
若い人材が活躍している企業であると言えます。若いうちから責任ある仕事を任されることが多く、早い人は20代後半で管理職に就くこともあります。
また、「女性が働きやすい」というイメージがあるようですが、仕事よりも育児を優先させたい方にとっては、当社は必ずしも「女性が働きやすい」企業ではありません。ただ、子どもができた後も以前と同じ責任を伴う仕事に戻り、やりがいをもって働いている女性は非常に多く、育児休暇や時短制度も活用されていますので、そういう意味では心強いと思います。
―求める人材
当社では、「理念」と「利益」が両輪となって事業が動くと考えています。理念は何より重要ですが、「理念」だけで「利益」が上がらず会社がつぶれてしまっては、お客様に何も提供できなくなってしまいます。
このため、当社の理念である「よく生きる」に基づき課題を自ら発見し、課題解決に向けて自ら行動できる人材、同時に利益も追求できるような人材を求めています。
―就活生へのアドバイス
企業規模や業界、職種にこだわりすぎて選択肢を狭めず、広い視野を持ってください。
また、採用試験は、何よりも企業と学生さんの「相性」を測るものです。もし残念な結果になったとしても、「自分に合わなかったのだから落とされてよかった」ぐらいに、前向きに捉えて頂ければと思います。
聞き手=小柳響子