6月1日に就職活動支援サイトがオープン、10月1日にプレエントリー開始。冬の到来とともに本エントリーが始まり、既に選考試験が進んでいる企業もある。2012年卒業予定生の就職活動がいよいよ本格化した。
始まったばかりであるが、先行きの見えない現状に不安を抱く就活生はもちろん、まだ先のことと思いつつも来年・再来年に向けて就活がどのようなものであるか興味をもつ1、2年生も多いだろう。
各業界の人事担当者にお話を伺った。就活の参考になればと思う。
(就職活動取材班)
─事業内容
核となるのは放送業、そして番組に関わる様々な事業に取組んでいます。
オンデマンド事業(ネット上で昔の番組をアーカイヴの形で番組提供すること)やリアルタイムでない形でも番組に触れられるようにするためのWebの拡充、展覧会や演劇公演などの事業にも取り組んでいますが、メインとなるのは、やはり番組のコンテンツ制作。企画立案からキャスティング、映像制作に至る全ての過程を自社が一貫して行う「内作」等、番組力に力を入れています。
─社風
「ドラマのTBS」や「報道のTBS」と言われ、「最大でなく最良」の番組をつくることで文化の発信を担うという意識を常に持っています。しかし、徐々に視聴率競争に負けてしまっていることを踏まえ、現状打破する為に「挑戦すること」も目指すようになりました。
『水戸黄門』のような老舗番組を大切にしつつも、それに安住するのでなく、若手が活躍する番組を実験的に行ってみるなど、挑戦することへの意欲が高まっていると思います。
─求める人材
まずは、コミュニケーション能力。番組はモノづくりの世界であって、色々な人との共同作業で成り立つものです。人との信頼関係次第でどんな番組が出来がっていくかが決まるので、様々な人と対話をしながら進めていける人がいいですね。
そして「ハートに愛がある人」。放送の裏には様々な境遇に置かれた何千万人という人が居ることを常に戒め、電波を流すことの影響を考えられるような配慮が大切です。
─就活生へアドバイス
まず、TBSを考えている方に対しては、TBSがどのような番組を作っているか、テレビをよく見て、自分はどんな番組を作ってみたいのか確認してほしいです。
そして、就活生全般に対しては、身の回りにある様々な就職情報に惑わされることなく、自分が本当にやりたい事は何かを考えた上で、自分の想いをぶつけてほしいと思います。
就職活動は、競争ではなく、出会いです。自分の想いをぶつけて、相性の合う企業がその人に合った企業だと思いますし、仮に巡り合わせが違ったとしても、それは相性が合わなかったという事であり、世の中にある自分と相性の合う企業を探す為にチャレンジを重ねてほしいと思います。
聞き手=曽塚円