福澤諭吉記念文明塾2期修了生主催の講演会「すべての子どもたちに家族の団欒を―要保護児童の現状と解決に向けてー」が先月30日、三田キャンパスで行われた。読売新聞記者の高倉正樹氏、中央大学法科大学院教授の奥田安弘氏が講演した。
高倉氏は、要保護児童の国際養子縁組に言及。全体的に国際養子縁組あっせん事業者の実態が不透明であることから、児童の保護が不十分であるとし、実態の解明と対策の必要性を訴えた。
奥田氏は、国外ではなく国内での養子縁組のあっせんを積極的に進めるべきだと語った。また、奥田氏らが作成を進めている養子縁組あっせん法案について、その背景と内容を詳しく紹介した。
福澤諭吉記念文明塾は慶應義塾創立150年記念事業の一つとして設立された教育・研究プログラム。義塾の原点を見つめ直し未来貢献を果たすことを理念としている。
当初は野田聖子衆議院議員が登壇する予定だったが体調不安定により、奥田氏が急遽講演を行う形となった。