ラジオDJやナレーターとして活躍している秀島史香氏が先月18日、日吉キャンパスを訪れ、メディア・コミュニケーション研究所が主催する公開講座で講演した。
今回の演題は「人とのつながり―体験的ラジオメディア論」。秀島氏がゼミ生として慶大在学中に所属していたメディア・コミュニケーション研究所の菅谷実教授との対談方式で行われた。
秀島氏は自身がラジオDJになるまで、実際の仕事内容を中心に話し、「声だけが頼りのラジオでは自分の感じ方をどう伝えるかが醍醐味。常に話のネタや、表現に活かすための語彙をストックしている」と話した。
特にJ-WAVEの長寿番組として12年間続いた「グルーヴ・ライン」のナビゲーターを務めた思い出を話す場面では、聴講者から質問や歓声が頻繁に起こった。
「視聴者のフィードバックをすぐに活かせるのはラジオの強み。視聴者がいて初めて成り立つ相互メディアならではの面白さと難しさがある」と語った。
また就職活動を控える学生に対して秀島氏は「正攻法だけで夢が掴めるとは限らない。学生の立場を利用して、興味がある現場をのぞきに行くことがおすすめ」とエールを送った。