バスケットボールの第66回早慶定期戦が6月7日、代々木第二体育館で行われた。男子戦は、延長戦の末慶大が77―69で勝利し、去年に続いて2連勝。試合は早大ペースで進んだが、終盤にリズムを掴んだ慶大が逆転し、逃げ切った。慶大は通算対戦成績を33勝33敗のタイとした。女子戦は、慶大が 60―86で敗れた。通算対戦成績は26勝26敗。
直前に開催された関東トーナメントで慶大は28年ぶりの3位。ベスト16で敗退した早大を相手に、戦前の予想は慶大有利だった。
だが、試合は早大ペースで進む。前半から慶大・C岩下(総2)とマッチアップした久保田のミドルシュートが連続して決まり、早大がリードを保つ。対する慶大は主将のF鈴木(政4)が「身体が動かないぐらい緊張してしまった」と話すように、硬さからかシュート率が上がらない。
しかし、終盤になり早大のシュート率が悪くなる。慶大はここから追い上げを見せクロスゲームに持ち込む。すると試合時間残り5秒、ディフェンダー3人に囲まれながらも出されたF小林(総3)のアシストパスをF田上(環3)が冷静に決めて68―68の同点。勝負は延長戦に入る。
延長戦では早慶ではっきりと明暗が分かれる展開となった。慶大の厳しいディフェンスに対し、早大の得点は久保田のフリースローによる1点のみ。慶大は田上がバスカンを決めるなどして9点を積み重ね、勝負を決定づけた。最後はベンチ入りの4年生全員をコートへ送り込む余裕を見せ、そのままタイムアップとなった。
佐々木ヘッドコーチ「この勝利は秋のリーグ戦に向けて、精神的に成長するための良い流れになる」
岩下「(かなりハラハラさせられたが、の問いに)プレーしている方もハラハラしました」が「勝てて嬉しい」と笑顔。