2024年司法試験の結果が11月6日に公表され、慶應義塾大学法科大学院の出身者が合格者数・合格率ともに全国1位だった。合格者数は146人、最終合格率は59.35%で、他大学を大きくリードした。合格者数では、早稲田大学法科大学院が139人で慶應に次いで全国第2位、東京大学法科大学院が121人で全国第3位となった。一方、合格率では、愛知大学法科大学院が55.56%で全国第2位、京都大学法科大学院が49.31%で全国第3位に入った。
昨年度の司法試験では、慶應義塾大学法科大学院は合格者数で186人を記録し全国第2位、合格率は60.0%で全国第3位だった。今年は昨年度と比較して、合格者数では1つ、合格率では2つ、順位を上げる結果となり、その実績をさらに向上させた。
例年数多くの合格者を輩出する慶大法科大学院
同大学院は今年や去年のみならず、例年数多くの司法試験合格者を輩出している。その入試は、法学既修者コース特別選抜(開放型)・法学既修者コース一般選抜(6科目)・法学未修者コースの3つのコースに分けられる。募集人員は、法学既修者コース特別選抜(開放型)で約45名、法学既修者コース一般選抜(6科目)で約80名、法学未修者コースで約50名とされている。
魅力的なカリキュラム
カリキュラムは、「法律に関する高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識および卓越した能力を培うこと」を目的としている。「国際性」、「学際性」、「先端性」を重視した教育を通じて、院生は司法試験合格後も実務で即戦力となる基盤を築くことができる。
(成沢緑恋)