湘南慶友会は第一校舎124号室にて慶應義塾通信教育課程についてのパネル展示を行っている。慶友会とは通信教育課程の学生が学びを共有し、深めるために集まった公認学生団体である。なかでも湘南慶友会は全国にその範囲を広げる大規模な慶友会のひとつである。

 

慶應義塾大学の通信課程は75年前に始まり、全国から様々なバックグラウンドを持つ学生が集まっている。まさに多様性あふれる空間であるが、慶友会はそれらの学生にとってどのような場であるのか。案内をしてくれた副会長の小関さんはこう語る。「不安定な社会で生き残るためのスキルアップをしたい社会人、時代背景によって大学に通えなかった人々など、通信課程には多様な学生がそれぞれの目的をもって集まります。仕事や家族との時間で忙しい日々を送る人がほとんどで、そのような状況で学びを続けることは簡単なことではありません。慶友会はお互いのモチベーションを高めるためのコミュニケーションの場であり、学びを続けていくための半学半教の場なのです」。

 

通信課程の学びには、各々がすでに持つ専門性と新しい学びを掛け合わせた、学生の数だけの多様性がある。小関さんは多様性についてこう語る。「多様性は通信課程に限ったことではなく、通学過程と通信課程があることそれ自体が慶應義塾大学の多様性を表しています。多様な学生が関わり合って学ぶことができる半学半教の場というのは、大学がこの先の様々な情勢や社会環境の変化に対応し、後学に繋いでいく上での大きな資産になると感じています」。

 

会場では湘南慶友会についての説明や通信課程の教科書の展示、福沢諭吉語録を短冊に書く清書体験や哲学のミニ学習会など多様な企画が行われており、老若男女でにぎわっている。

学びを続ける仲間に出会える第一校舎の湘南慶友会の企画展示、いかがだろうか。

 

安藤叡龍本千裕