三田祭実行委員会は、三田祭2日目と3日目の11月22日、23日にかけ、西校舎523B教室にてエコキャンドル教室を開催している。
体験者は、キャンパス内の食堂や生協、三田祭の模擬店などから出た廃油を使い、手作りのキャンドルを作ることができる。11時の企画開始時には、幅広い年齢層の体験者が数組入り賑わいを見せた。
まず、廃油を溶かし削ったクレヨンと混ぜ合わせた、赤や黄色のカラーブロックをいくつか瓶の中へ。次に委員が熱した廃油を注ぎ、油にひたしたタコ糸を差してくれるので、その後固まるまで待てば、自分だけのカラフルなキャンドルの完成である。手順はとてもわかりやすく、誰でも楽しく作成することができる。
キャンドルの完成を待っている間に、環境活動についての取り組みを聞くことができた。三田祭実行委員会は、慶應義塾大学に留まらず、他大学とも協力して環境活動を行なっている。廃油でキャンドルを作るというこの企画は、「キャンパス油田」というプロジェクトの一環である。廃油を集めてリサイクルし、新たなエネルギー循環システムを作り出すことが狙いだ。このプロジェクトはコロナ禍で中断してしまったものの、一昨年から再出発することができた。
三田祭実行委員会は、FSR(Festival Social Responsibility)という考えのもと、地域や環境に配慮した学園祭を目指す。今後もこの団体によるさらなる環境への取り組みに注目したい。