落語を演じる安部万琴さん
三田祭初日の、11月21日の昼下がり。三田キャンパス第一校舎122教室にて、慶應落語研究会の寄席が行われていた。
行われていた企画は、「落語リレー」。「落語リレー」とは古典落語を起承転結に分けて4人で演じる新企画だ。今回は2チームに分かれ、それぞれ独自のアレンジを施した落語を披露していた。演じられた題目は「転失気(てんしき)」。
知ったかぶりをした和尚が弟子に騙される話だ。落語リレーAチームはオリジナルに忠実に、Bチームは現代風がメインのチームである。同じ題目といえども、演者の表現によって、話の印象はガラッと変わる。そんな落語の奥深さが伝わる貴重な企画だった。
今回の演目の企画を取りまとめた三田祭担当の勝又莉子さん(政3)に取材した。「個性的なメンバーが多いので、その個性が爆発するような運営を心掛けました。」彼女の口ぶりからは今回の三田祭の企画への熱意がひしひしと伝わってきた。今回の口演はまさに彼女の言う「個性の爆発」が発揮された寄席だったといえるだろう。
寄席は三田祭期間中、YouTube上にてオンラインでも配信されている。そちらでも寄席を見られるので、ぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。