慶早戦は、毎年行われる東京六大学野球春季リーグ戦、秋季リーグ戦の最終カードで行われている。慶大生にとってもなじみ深い行事だが、春の慶早戦においては残念ながら二戦中二戦とも負けてしまった。しかし慶早戦支援委員会としては、ここで慶應が弱いチームであるとは思ってほしくない。慶大生の皆さんには「華の慶早戦」に向けて早稲田を倒す大きな期待を持ってほしい。そのため、本記事では今までの慶早戦のデータを遡り、慶應の勝率や試合の注目度など「華の慶早戦」の特別さについて皆さんに知ってもらいたいと思う。

 

慶應対早稲田の戦績とは

はじめに慶應の戦績を確認する。対早稲田戦の戦績は東京六大学野球リーグの始まった1925年から2024年春季リーグ戦までで200勝243敗11分である。この数字だけを見るとかなり負けているようにも見えるが、勝率としては44%だ。
また、慶應の六大学リーグ優勝回数は189回中40勝であり、勝率は約21%だ。しかし一方の早稲田の優勝回数は47勝であり、慶應よりも多い。
過去には優勝決定戦において慶早戦も開催されており、戦績は1勝4敗2分、勝率は約14%であり優勝決定戦においても早稲田が強い傾向にあると言える。直近の試合では、2010年秋季リーグ戦で早稲田が10対5で勝利を収めた。
1925年から今までの慶早戦では勝率が約四割となっているが、過去20年間の慶早戦の成績はどうだろうか。2004年春季から2024年春季までの101戦のうち、慶應が勝利したのは42試合で、勝率は45%だ。

観客数は伸び傾向

慶早戦は六大学野球リーグ内でも圧倒的人気を誇り、観客数も群を抜いて多い。2024年春季慶早戦1回戦の5回終了時に発表された観客数は3万人で、昨春の慶早戦1回戦の2万6000人を4000人も上回った。コロナ禍により禁止されていた声出し応援も昨春に解禁され、球場は熱気にあふれている。
データから慶早戦を見てみると、全体的に早稲田が優勢である現状がある。だからこそ「華の慶早戦」での勝利の喜びはひとしおであり大きな意味を持つ。しかし数字やデータには表れない魅力も「華の慶早戦」にはある。
あなたの応援は数値化できない大きな力を持っている。来る11月9日、10日の慶早戦。是非神宮へ足を運んでみてはいかがだろうか。

 

(慶早戦支援委員会)