8/25 に国立競技場で開催された早慶戦クラシコを記念して、ミスターSFC2024ファイナリスト、垂見浩史たっての希望で、早稲田大学ア式蹴球部の西凜誓との対談が実現した。二人は、実は小学校以来の幼馴染であるとか。現在、全く別の分野で活躍する二人だが、インタビューを通して、お互いを意識して切磋琢磨してきた過去や、夢について語り合ってもらった。また西選手には、早大ア式蹴球部の現状や慶大ソッカー部(サッカー部)の印象についても伺った。
___まずは、お二人が仲良くなられたきっかけを教えていただけますか。
垂見 小学校1 年生の時にクラスが一緒で、お互いの席が近かったことがきっかけです。
___お二人の中高時代についてお聞かせ下さい。
垂見 僕は私立の南山大学付属中学・高校(愛知県名古屋市)に進学したんですけど、そこでいろいろ学びましたし、そしていいところを結構伸ばしてもらえました。高校の勉強を頑張りつつ、文化祭の実行委員をやったりしていて、積極的に活動していました。
西 自分は常にサッカー中心の生活で、目標はサッカー選手というところは小さい頃からあったので、そうなるのを思いながら過ごしていました。
垂見 周りがどんどん結果を出していく中で、自分には何が残るんだろうっていうことをすごく悩んだ時期がありました。ふとしたときに、アナウンサーの方の原稿を読む姿を見たことがきっかけで、自分は話すことが好きだから、自分の目指す方向はこっちなんじゃないかと思いました。
【談笑する垂見さんと西さん】
___垂見さんはどのようなアナウンサーを目指されていますか。
垂見 浅く聞こえてしまうかもしれないですけれど、やっぱり人間って葛藤を抱えて生きていくものだと思うので、それを少しでも、僕の力によって軽くできればなというのがまず一つですね。やっぱりアナウンサーはテレビに出るわけじゃないですか。そうすることで、頑張っている人たちにちゃんとスポットライトを当ててあげられるような、アナウンサーになりたいです。
___西さんはどのようなプロサッカー選手を目指されていますか。
西 本当に小さい頃はただ単純にかっこいい、憧れられるサッカー選手になりたいという思いでした。大人になるにつれて、周りのサポートや、支えてくれる方々がいてこそ、自分がそんなに不自由なく、サッカーをできているのだなと感じています。応援してくれる方々への感謝という点で、プロになって恩返しをしたいなと思っています。また、少しでも多くの方に自分のプレーをしている姿で、活力や、勇気を伝えることができればというふうに思いますし、子供たちに憧れられるような選手になりたいと思いますね。
___早大ア式蹴球部の長所をお伺いしたいです。
西 学生主体という部分です。もちろん監督だったり、社会人のコーチだったり、トレーナーの方々がいるんですけど、学生主体でチームを作っているという部分は、全国の大学通してみてもやはりそこは早稲田の長所かなと思います。今回は早慶戦が控えているのもあるんですけど、早慶戦をやるにあたっての集客や、注目を集めるための SNS の活動などでは、本当に自分たちがやっていることが多いのかなと思います。今年でしたら、クラウドファンディングを早稲田大学と慶應義塾大学のそれぞれで行っているんですけど、そういったクラウドファンディングでの呼びかけとかもお願いさせていただいたりとかしていますね。
___反対に早稲田大学のチームとしての課題や目標にしていることはありますか。
西 チームとして掲げている目標は、日本一です。現在関東リーグというリーグ戦に所属していて、今までずっと 1 部だったんですけれど、一昨年に早稲田大学は 2 部に降格してしまって。昨年も昇格を目指した中でギリギリ届きません
でした。このシーズンは日本一と 1 部リーグに昇格することは目標にして、チームとしてやっていますね。
___早慶戦を前にして、慶應ソッカー部に対しての印象はどうですか。
西 今年から慶應は監督が変わって、新しい監督が就任されて、すごく変わったと思っていますね。昨年に比べて、より何かすごいサッカーというか、綺麗なサッカーというか、見ている方々を魅了するようなパスを繋いで、相手を崩してゴールまで向かっていくチームへ変わったなと思っています。
___今後の展望と、あと皆さんにお伝えしたいことがあれば、お伺いしたいです。
垂見 僕はまず、今回のミスターSFC2024 のファイナリストに選んでいただいたので、絶対にグランプリを獲得したいです。ただ結果にこだわるだけでなく、その結果を取る過程もこだわりたくて、人間としてこれからもどんどん成長していきたいです。ミスターコンは、イケメン決定戦みたいな感じに思われがちだと思うんですけど、ルックスの面だけでなく、かっこいい大学生、大人である事がまず必要なことだと思います。その上でグランプリを勝ち取るだけで終わらず、アナウンサーになるために結びつくようなことをどんどんこなしていきたいと思います。
西 やはり一番はプロサッカー選手になって、多くの方々に感謝や活力を自分のプレーで届けたいです。目標がある中で、もちろん大学生活の中では、プロになるという夢を叶えるために日々努力しないといけないなと思いますし、優勝や、昇格といった目標に対して、自分がチームの中心的な存在になって、チームを勝たせられるような選手になりたい
と思います。ピッチの内外を問わず本当にチームを象徴するような存在になっていければなと思います。
互いに大学や目標は違えど、日頃支えてくれる周囲への感謝や恩返しへの強い思いは共通していた。彼らの今後の活躍に期待したい。