第75回早慶サッカー定期戦 -早慶クラシコ- presented by アミノバイタル®が8月25日、国立競技場で開催された。慶大は0-4で早大に敗れた。

慶大体育会ソッカー部と早大ア式蹴球部による伝統の一戦には、10140人が詰めかけた。国立競技場での「早慶クラシコ」は11年ぶり。

 

慶大は、エースストライカーの9番塩貝が先発。塩貝はJリーグ・横浜F・マリノスで特別指定選手に認定され、今シーズンのJ1リーグにも出場している。

対する早大は、2025年シーズンからJリーグ・サンフレッチェ広島への加入が内定している1番GKヒルがスタメン出場した。

 

前半3分、慶大はいきなり中央を崩された。連携からディフェンスラインを突破され、早大の15番松尾に先制ゴールを許した。

先制点を献上した慶大は反撃に転じる。27分、右サイドの攻防からコーナーキックを得ると、中央へ上がったクロスボールを3番西野がヘディングで逸らした。ファーサイドの15番香山が反応しダイレクトシュートを放ったが、枠外に外れた。さらに33分、再びチャンスが訪れる。塩貝が左サイドからのスルーパスに抜け出した。相手ゴールキーパーと一対一の決定機だったが、シュートはゴール右へ外れた。

早大と互角の攻防を繰り広げた慶大だったが1点が遠く、早大リードのまま試合を折り返した。主審がファールの基準を高く設定したこともあって、強度の高いプレーが目立った。

 

相手GKと競り合う9番塩貝

 

早大は後半開始から9番駒沢を投入。駒沢は2025年シーズンからJリーグ・横浜FCに加入が内定している。投入された注目選手を警戒したい慶大だったが、後半開始早々の8分にピンチを迎える。早大の2番佐々木が、カウンターで右サイドを駆け上がりクロス。交代出場したばかりの駒沢が左足シュートを突き刺した。

後半立ち上がりに失点を喫した慶大イレブンは、早大の勢いを止めることができない。後半22分には左サイドからクロスボールを上げられ、こぼれ球を拾った早大11番本保に決められた。終盤の38分には再びカウンターを受け、早大22番林がダメ押しの4点目。

 

試合はこのまま終了。慶大は失意の4失点大敗を喫した。後半は早大にペースを握られ、カウンターから何度もチャンスを作られた。チャンスは決して少なくなかったが、早大の守備を最後まで崩すことができなかった。早大は守備面で集中を切らさず、慶大のエースストライカー塩貝を見事に抑え込んだ。

 

関東大学サッカーリーグ・2部では、勝ち点25で1部自動昇格圏内の2位につけている慶大。4シーズンぶりの1部復帰へ弾みをつけることはできなかった。慶大と早大は、10月にも関東大学サッカーリーグ戦で再戦する。リベンジに期待したい。

 

 

【試合記録】

早稲田大学ア式蹴球部 4-0(前半1-0) 慶應義塾大学体育会ソッカー部

得点者:〈早大〉松尾(前3分)、駒沢(後8分)、本保(後22分)、林(後38分)

 

ゴール前のこぼれ球に詰める15番香山

 

出場メンバーと得点状況を表示する映像ビジョン

 

(竹之内駿摩)