早慶戦が、6月1日、2日に神宮球場で行われる。昨年秋リーグ戦では、優勝を果たし勢いそのままに明治神宮大会も優勝。大学日本一を達成した。今シーズンの飛躍が期待される。今回は、守備の中心、エースの外丸東眞投手、そして昨年、夏の甲子園で慶應義塾高校を107年ぶりの優勝に導いた立役者、丸田湊斗選手にそれぞれの強み、大学野球への思いなどを聞いた。

前編は、主に外丸投手を取り上げる。昨年秋はシーズンを通して好調をキープ。無敗のままシーズンを終えた。大学3年生となり、大学野球を折り返しを迎えた中で外丸投手は、現状に満足することなくさらに先を見据えている。昨シーズンからの課題、今シーズンのチームの印象などを聞いた。

 

―明治神宮大会で2登板しましたがピッチングを振り返ってどうでしたか

(外丸)神宮大会という大舞台でも自分の ピッチングができたと思います。決勝とか特にプレッシャーかかる試合だったと思うんですけど、その中でも落ち着いて冷静に、普段通りのピッチングができたんじゃないかなと思います。

 

―特に決勝の相手の青山学院大学はプロ注目の選手が相手チームに多くいるチームでしたがそこは意識して試合に臨みましたか

(外丸)相手の打線がいいことはもう分かっていたことなので無理に力で勝負して抑えにいくんじゃなくて、打たれたらしょうがない、相手の方がよかったというように開きなおって投げてました。

 

―リーグ戦、明治神宮大会を含めて秋は無敗でしたが点数をつけるなら

(外丸)70点ぐらいです。無敗が自分の中では大きいと思います。まだ4シーズン残っているのでまだまだいけるという意味も込めて70点にしました。

 

 

インタビューに答える外丸投手

 

―ここまで2年生2年間長かったですか、短かったですか

(外丸)長かったですね。1年生から投げさせてもらって充実した2年間を送っていまがもう3年生かって感じです。

 

―秋に好調だった要因は

(外丸)ピッチングというか自分が投げてるボール自体はそんなにいいとは思っていません。その中で丁寧にコントロール重視で投げれたのが良かったと思います。

 

―逆に自分で感じてる課題は

(外丸)1番はストレートの球速、強さが 課題かなと思います。もう少し上がれば楽に抑えられるようになると思います。

 

―今オフは球速にこだわりましたか

(外丸)そうですね。ただ球速ばかりフォーカスしてもピッチングの全体のバランスが崩れちゃうなと思ったんで、トレーニングして自然と球速が上がればいいなぐらいの意識で、特に試合で何キロでたかは気にしていないです。

 

―試合中は何割ぐらいの力で投げていますか。

(外丸)7割、8割ぐらいです。 そのぐらいの力感で 150キロを超えるようなボールを投げるっていうのが理想です。あんまり力を入れずに球速を出せるようになれば、バッターも反応しにくいと思うので、そこを目指しています。

 

―外丸投手の投球の特徴はフォアボールが少ない印象ですが、ストライクを先行させることは意識していますか

(外丸)とにかくストライク先行は意識しています。ボール先行すると自分が苦しくなってしまうので、早いカウントで打たせて、追い込んだら三振狙うことを意識してます。

 

―コントロールの良さの秘訣は

(外丸)そんなに狙いすぎないことだと思います。キャッチャーのミットだけを見て、そこに投げようという意識が強すぎると、 ホーム全体のバランスは崩れたりするので、最初だけミットを見て、 最後は体全体でミットの方向に入っていくイメージを持っています。

 

―リーグ戦などで3戦目になると中1日で投げことがあると思いますが、体に負担はないですか

(外丸)負担はあります(笑)。でもいい意味で力を抜けたりして、3戦目の方が逆に良かったりするんで、うまく自分の体に 合わせながらの調整とかピッチングができてるんじゃないかなと思います。

 

―今シーズンの目標は

(外丸)5勝以上と最優秀防御率です。

 

―チームの目標や今年のチームの印象は

(外丸)チームの目標はリーグ戦優勝、日本一です。今年のチームは 1人1人が役割を認識して、それを全員で全うしようっていう意識が強いと思います。

 

―他大学で注目してる選手、対戦してみたい選手は

(外丸)やっぱり明治の宗山さんはドラフト1位有力候補って言われてますし、そういったバッターと対戦するのは楽しいなっていつも思ってます。

 

―今年の新入生の印象は

(外丸)甲子園優勝したメンバー入ってきて、ほんとに能力高いなという印象です

 

―丸田選手は外丸投手の印象どうですか。

(丸田)六大学はあまり見たことがなかったですが、あれだけの成績残されているのですごいなって思っていました。練習試合でもベンチからでしかまだ見てないですが、1段レベル違うなって思いました。ベンチから見たことしかないんで、自分がセンターで外丸さんが投げているときに守ってみたいと思います

 

インタビューに答える外丸投手(左)丸田選手(右)

 

―先週の東大戦の応援の印象は

(外丸)応援席に多くの方に入っていただいて点が入るとベンチも盛り上がって、スタンドは若き血で盛り上がって、スタンドの方の応援がやっぱり僕らの背中を押してくれてるなと感じます。

 

鈴木廉