渋谷にオフィスをかまえる株式会社Progate。プログラミング学習サービスを提供し、2014年にサービスを開始してから今年で10周年を迎える。初学者を中心に圧倒的な支持を得ているテックベンチャーだ。今回は同社の提供するプログラミング学習サービス「Progate Path」のコンテンツ制作担当である静直樹（しずかなおき）さんにインタビューを実施。学生時代のエピソードからプログラミング上達のコツまで、幅広い話を聞くことができた。
プログラミングを始めたのは大学2年
慶大の経済学部出身だという静さん。学部２年生の夏休みにプログラミングスクールに通い、ITエンジニアの基礎を固めた。きっかけは当時働いていた塾のアルバイト。生徒の名簿を管理するためにエクセルのプログラミング言語に触れたことが契機となり、より発展的なことを行うためスクールに通い始めたという。200時間程度の学習をこなし、初心者の壁を超えると、エンジニア系のインターンに参加。通常のアルバイトとは異なり、リモートワークでかつ比較的高い時給を得ることができたため、効率的な働き方をできたと当時を振り返る。
静さん曰く、プログラミングは早く始めれば始めた分、より上達がしやすいとのこと。「初心者の壁みたいなのがあって、200~300時間とよく言うんですけど、それを早いうちに超えられると、そのあとは苦がなく勉強を進められる」と語る。昨今はプログラミング学習が義務教育に取り入れられたことも関係し、習い事感覚で学び始める学生も増えているようで、小学生や中学生といった年齢でも、Progateのサービスを利用してプログラミング学習に励む人たちがいるのだとか。マインクラフトなど、プログラミングを行えることでより楽しめるゲームの存在もあり、プログラミングはさらに世間一般に開けたものになってきているという。
文系でも関係ない
間口が広がったとはいえ、これまで数学等の学習をあまりしてこなかった学生には、理系の分野とされがちなプログラミングに対して及び腰であることもあるだろう。しかしどうやらその心配は杞憂なよう。静さん自身、大学入学まで数学を集中的には学習していなかったらしく、「勇気を与えられると思うのは、僕が数学出来なかったこと」と語る。数学に通じていれば、当然よりよいアルゴリズムが作ることに役立つ。だが静さんによれば、簡単な四則演算さえできれば、基本的なアプリケーションを作ることが可能なのだという。
プログラミング上達のコツとは
文系の学生でも向上が見込めるという話が聞けたところで、上達のコツについても聞いてみた。静さん曰く、どのようにアウトプットをしたいのか、あらかじめ決めておくと上達が早まるそう。ゲームのプラグイン作成や、インターンや就職の際にポートフォリオとして提出できる成果物を作ることなど、自分がプログラミングの技術をもって作ってみたい、何らかの目標があることで、学習の効果が高まるようだ。
他にも独学ではなく仲間と一緒に学ぶことも効果的だといい、例えば静さんが学生であった当時、プログラミング学習を行う人の数はまだまだ少なく、それ故に狭いコミュニティ内で仲間意識をもって学習に取り組めたという。プログラミング学習がより開かれたものとなった現代において、そのような場を探すのは少し難しくなってきているようだが、静さんも運営にかかわる「Progate Path」では、交流を介した学びを重視している。
利用者同士が交流できるプラットフォームを用意し、利用者たち自身が、年齢などの垣根を超え、互いに教え合いながら学習を進めることができる。静さんによれば、ユーザー同士が連絡を取り合って勉強会を開いたり、コンテストへ参加したりなどの取り組みを自主的に行っているようで、学んだことを実践する機会も得やすいそう。プログラミング学習をするうえでは理想的な環境が用意されているといえるだろう。
少しでもプログラミングに興味があるというのなら、まずは始めてみてほしい。新生活がスタートするこの時期は、新しいことを学び始めるのにはうってつけだ。一人で始めることがハードルが高いと感じていたり、何から始めればいいのかわからなかったりするのなら、ぜひProgateを、その学びの第一歩を踏み出すパートナーに選んでみてはどうか。充実した教材やカリキュラムだけでなく、利用者が共に学べる環境づくりを大事にするProgateならば、一緒に高め合える仲間がきっと見つかるはずだ。
Progate 公式HP：https://prog-8.com/
Progate Path：https://path.progate.com/
