慶大体育会ソッカー部は7日、慶大下田グラウンドで関東大学サッカーリーグの開幕戦を戦い、拓殖大学に4-3で競り勝った。
ソッカー部は昨季の2部昇格プレーオフに勝利して、今季から2部リーグに参戦している。開幕戦の相手は、昨季1部リーグに所属した拓大。晴れて春らしい陽気となった下田グラウンドには観客が詰めかけ、ピッチサイドの観戦エリアを埋めた。
11分、早速試合が動く。15番香山の右サイドからのクロスに、相手DFの前に入った9番塩貝が合わせ得点。幸先よく慶大が先制した。
慶大はピッチを大きく使った攻撃で試合の主導権を握り、特に右サイドから再三チャンスを作った。拓大にボールを持たれても、DFとMFを中心に積極的な守備で対応。前半は拓大にほとんどチャンスを与えなかった。
前半アディショナルタイムには、セットプレーのこぼれ球にいち早く反応した塩貝が押し込んで2点目を奪った。
後半に入っても慶大の勢いは衰えない。48分、右サイドを突破した15番香山がゴール前にボールを流し込むと、待っていた9番塩貝が詰めて3点目を決めた。塩貝は開幕戦でいきなりハットトリックの大活躍で持ち前の得点力を遺憾なく発揮。香山も相手DFを完全に攻略し、2アシストを記録した。
さらに78分、左サイドを駆け上がった19番村井が右足シュートを突き刺し4点目。慶大が4点の大量リードを奪って試合は終盤に入った。
対する拓大も昇格組の慶大に意地を見せる。76分、83分と立て続けに得点を奪うと、最終盤の87分には慶大の左サイドから攻撃を仕掛けてクロスボールから3点目。慶大は拓大の猛攻に守備を崩され、1点差に迫られた。
それでも最後は慶大が逃げ切って開幕戦を白星で飾った。塩貝のハットトリックの活躍もあって、大量4得点。終盤の苦しい時間帯に3失点を喫したものの、身体を張ってリードを守り切った。
慶大は今季、2部優勝、1部昇格を目指す。スタートダッシュを決めた慶大イレブンに注目だ。
(竹之内駿摩)