塾生新聞会では、毎年多くの体育会を取り上げている。特に野球部を中心とした、体育会の目覚ましい活躍が記憶に新しい塾生も多いだろう。今回は、塾生新聞の記事を元に、2023年度の輝かしい栄光を振り返っていきたい。
体育会野球部
2023年度、塾生新聞が野球部を取り上げた記事はなんと29本!野球部の特集記事は例年10本〜15本となっているので、その活躍ぶりが伺える。今回はそのなかからいくつかの記事をピックアップしていく。
まず盛り上がりを見せたのは春の早慶戦!初戦を逆転負けで落とすも、続く2戦目は15-1で攻守ともに早大を圧倒し快勝。
【速報】春の早慶戦2戦目 慶大、初回から打線がつながり早大を圧倒
https://www.jukushin.com/archives/56656
運命の第3戦は両軍エースが登板。2年外丸投手の好投に主将廣瀬選手が本塁打で応え先制。その後1点リードで迎えた9回。外丸投手が完封し、春の早慶戦を制した。
【速報】春の早慶戦3戦目 外丸完封!廣瀬通算18号!慶大、早大に勝ち越し3位確定
https://www.jukushin.com/archives/56692
続く秋の早慶戦は、4季ぶりの六大学優勝がかかった試合。春同様、またしても第3戦まで勝負はもつれ込んだ。運命の第3戦、投打で噛み合った慶大が早大を倒し、リーグ優勝を決めた。12月には優勝パレードと祝賀会が行われた。
【速報】慶大 六大学野球4季ぶり優勝 投打がかみ合い早大に勝利
https://www.jukushin.com/archives/58474
パレード、祝賀会開催 六大学野球優勝祝い約6千人参加
https://www.jukushin.com/archives/59566
勢いに乗った慶大野球部。11月に入ってもその快進撃は止まらない。明治神宮大会でも順調に勝ち上がり、春秋、全日本に続く4冠を狙う青山学院大との決勝に臨んだ。投手戦となった試合が動いたのは8回表。青学大のエラーと四球によりチャンスを作り、そのまま押し出し。その後も廣瀬選手の犠打により1点を追加した。9回裏には外丸投手が圧巻のピッチングで三者三振。4年ぶり5回目の優勝を果たした。
【速報】慶大、青山学院大を破り日本一 弟分の甲子園優勝に続く快挙
https://www.jukushin.com/archives/58570
野球部の活躍は大学だけではなかった。夏には付属校である慶應義塾高校が甲子園に出場し、決勝まで進んだ塾高。春の選抜高校野球で惜しくも敗れた仙台育英との再戦が実現した。「Enjoy Baseball」や「森林が足りない」の応援、応援に駆けつけたアルプススタンドの塾員、塾生の応援が話題にもなった今大会。弊紙のインタビューでは、野球部を率いた森林監督の優勝への思いなどが語られた。
慶應が掴んだ「日本一」の夏〜森林監督が語る甲子園優勝への想い〜
https://www.jukushin.com/archives/58312
[弊紙記者コメント]
今年度は丸田選手をはじめ、甲子園優勝メンバーが加わることになった体育会野球部。昨年度のリーグ優勝や、明治神宮大会優勝、甲子園優勝で興味を持った方はぜひ、球場に足を運んでみてほしい。そして早慶戦では声高らかに『若き血』をみんなで歌ってほしい。
体育会蹴球(ラグビー)部
11月23日、第100回ラグビー早慶戦が国立競技場で開催!例年はお隣の秩父宮競技場で開催している早慶戦。第100回を記念した本試合は国立競技場で行われ、三田祭期間にもかかわらず2万人以上を動員し会場は熱狂の渦に包まれた。
ラグビー早慶戦国立で開催 100回記念で2万人詰めかける
https://www.jukushin.com/archives/59528
[弊紙記者コメント]
1899年創部、今年で創立125年を迎える慶應の名門、体育会ラグビー部。今年度は全日本大学選手権でのベスト4を目標に掲げ日々活動している。その鍛え上げられた肉体同士のぶつかり合いをぜひその目に焼き付けてみてはいかがだろうか。
体育会庭球部
夏には慶大男子庭球部が46年ぶりの快挙!関東大学テニスリーグで、慶大男子庭球部が関東優勝を飾った。これにより、全日本大学対抗テニス王座決定試合(王座)への出場の切符を手にする。
慶大男子庭球部 関東テニスリーグ優勝 夢の「王座」出場果たす
https://www.jukushin.com/archives/59278
迎えた王座決定試合。決勝では日本大学を6-3で下し、見事優勝を果した。圧巻の強さを見せた庭球部は早慶戦、関東リーグ、そして王座の三冠という偉業で今シーズンを締めくくったのだった……。
慶大庭球部優勝記念インタビュー① 4年生が大切にする思い
https://www.jukushin.com/archives/59440
慶大庭球部優勝記念インタビュー② これからを背負う2年生の意気込み
https://www.jukushin.com/archives/59445
[弊紙記者コメント]
数多くのアスリートも輩出している名門。今回の三冠達成は蝮谷コート脇にある小泉信三元塾長の碑「練習ハ不可能ヲ可能ニス」をまさに体現したと言えるだろう。今年は連覇に期待がかかる。王座ダブルスで勝利を収めた2年生コンビ筆頭に、「不可能を可能に」することはできるのか。
体育会射撃部
多種多様な部活が存在する慶應義塾。創部1924年の射撃部は慶應を代表する体育会である。インカレでは男子団体が5位、女子団体は7位と、部員の多くが入部時は初心者ながらも、素晴らしい結果を残している。そんな射撃部に塾生新聞が迫った。
自分との闘いに打ち勝つ練習 體育會射撃部
https://www.jukushin.com/archives/56279
[弊紙記者コメント]
世界的に知名度も高く、第一回オリンピックから採用されている射撃競技。高い身体能力に頼らない土俵で求められるのは集中力とそれを長時間維持することのできる精神力である。他とは違う特性を持った射撃の魅力を会場で体験してみてはいかがだろうか。
体育会スケート部(ホッケー部門)
昨年で創部100周年を迎えた体育会スケート部(ホッケー部門)。塾生新聞は主将たちへのインタビューを通じて今後の展望に迫った。
慶大スケート部ホッケー部門 創部100周年インタビュー「新たなスタートを切る1年目に」
https://www.jukushin.com/archives/56174
[弊紙記者コメント]
昨年度は惜しくも日本大学に敗れ、ディビジョンⅠAグループへの昇格は叶わなかった。今年はその雪辱を果たすことができるのか。「氷上の格闘技」とも呼ばれるアイスホッケー。その迫力を画面越しではなく、ぜひ会場に足を運んで肌で感じてほしい。
番外編:應援指導部
「コロナ禍」が始まってからおよそ3年半。昨年度の春季リーグ戦からついに応援席が復活し、スタンドからは應援指導部の掛け声とともに応援の声が響く。應援指導部の考える「応援」について塾生新聞が密着した。
約3年半ぶりの応援席復活、應援「指導」部の意図と慶早戦に向けて
https://www.jukushin.com/archives/56289
[弊紙記者コメント]
体育会の活躍を裏で支えている存在、それが應援指導部。応援するとは一体何かを考え、体育会生と同じくらい努力を積み重ねたからこそできる応援がそこにある。試合に足を運んだ際には、ぜひ應援指導部の姿もその目に焼き付けて、一緒に応援を楽しんでもらいたい。
体育会ソッカー部
野球部の活躍が目立った2023年度。慶大体育会の名門として、ソッカー部も負けていられない。
昨季、関東大学サッカー3部リーグを戦った慶大ソッカー部。3位でシーズンを終えると、青山学院大学との2部参入プレーオフに勝利し、2024年度シーズンの2部リーグ参戦を決めた。
その2024年度シーズン、慶大は監督に中町公祐氏を招聘した。中町氏は慶大ソッカー部出身の元プロサッカー選手で、横浜F・マリノスなどで活躍した経験をもつ。慶大ソッカー部をよく知る名手の帰還は、ソッカー部のさらなる躍進につながるはずだ。
慶大ソッカー部には優秀な選手が多数在籍しているが、あえて一人注目選手を挙げるとすれば、塩貝健人選手だろう。1年生ながら昨季慶大のエースとして活躍した塩貝選手。2027年シーズンの加入内定と2024年JFA・Jリーグ特別指定選手への登録がすでに横浜F・マリノスから発表されている。
2024年度シーズンの関東大学サッカーリーグ戦、開幕戦は4/7(日)14:00から慶大下田グラウンドで開催される。対戦相手は拓殖大学だ。未来のJリーガーのプレーを見られるチャンス。ぜひ慶大ソッカー部を応援にきてほしい。
いかがだっただろうか。今年度も、塾生新聞は多くの体育会に密着しその活躍に迫っていきたい。皆さんも新聞を通して、画面を通して、その目を通して慶大体育会の魅力を感じてほしいと思う。