7学部3研究科の塾生が集う日吉キャンパス。春から慶大に通う新入生の多くが、この日吉キャンパスで、少なくとも1年の時を過ごすことになる。
新生活の幕開けには、期待と不安がつきものだ。とりわけ、キャンパスの活用方法や勉学、サークル活動などに対する不安を抱く新入生も多いことだろう。
そこで今回は、新歓企画・第一弾として、新入生の皆さんの学習の悩みを解決すべく、日吉キャンパスにおける自習スポットをご紹介する。ぜひとも、充実した大学生活のために活用してほしい。
日吉メディアセンター(日吉図書館)
まずは勉強場所の定番、日吉メディアセンター(日吉図書館)を紹介する。日吉メディアセンターは食堂棟の向かい側、第四校舎の隣に位置している。利用可能時間は、通常開館であれば、平日は8:45~21:00、土曜日は8:45~18:00までだ。休校期間は短縮開館や休館となることもあるので、適宜開館カレンダーを確認しよう。
利用方法はいたって簡単で、入り口にある入退館ゲートに学生証をかざせば入ることができる。ゲートを抜けて正面に見えるのがメインカウンターで、本の貸出・返却をする際に利用する。なお、本の貸し出しは、返却日(貸出日から14日間、最長90日間延長可)を過ぎてしまうと、延滞料がかかってしまうので注意しよう。
日吉メディアセンターは、個人・グループ学習の両方に適している。1~3階(4階は教員・院生用フロア)には、PCエリア・閲覧席・グループ学習室など、目的に応じた様々な設備がある。静かに自習したいときだけでなく、発表準備や友達とテスト勉強をする際にも非常に便利である。
また、大学生活を送るうえで役立つコーナーが多くある。例えば、3階には語学学習コーナーがあり、第2外国語の勉強や英語の資格試験の対策の助けになる。各階には人文科学・社会科学・自然科学の蔵書が多数あり、目当ての本が他のメディアセンターにある場合は取り寄せも可能だ。
さらに、日吉メディアセンターの大きな特徴の一つとして、学習支援が充実していることが挙げられる。1階にあるスタディサポートでは、資料の探し方やレポートの書き方について教えてもらうことが可能で、慣れないレポート執筆をする際に大助かりだ。
このように多くの魅力がある日吉メディアセンターだが、唯一難点がある。それは試験前にとても混雑するということだ。試験前・試験期間中は収容率が驚異の100%を超えることも珍しくなく、席を見つけるのは一苦労である。試験前には課題に必要な資料を借り、勉強はほかの場所でするのが良いかもしれない。
日吉メディアセンターは様々な分野の本が揃っていて、大学生活でとてもお世話になる場所である。新入生の皆さんには、入学後にぜひ立ち寄って、どんな本があるか探検してみてほしい。
(村上怜)
日吉メディアセンターのHP:https://www.lib.keio.ac.jp/hiyoshi/
日吉メディアセンターの公式X(旧Twitter):https://twitter.com/hysmedia_keio
理工学メディアセンター(松下記念図書館)
理工学メディアセンターは、矢上キャンパス内にある建物だ。日吉駅からは徒歩20分、日吉キャンパスからは15分程度でアクセス可能だ。「創想館」という建物の地階にある自習室は、慶大の学部生・院生であれば、理工学部生でなくとも誰でも利用可能だ。
利用するには、まず1階の貸出・返却カウンターで学生証を見せる。申込用紙に記入をするとICカードを貸し出してくれるので、それを使って地下の専用出入口から入ることで自習スペースまでたどり着くことができる。
月から土曜日は8:45~24:00、授業期間中の日曜日は10:00~20:00まで利用可能だ。試験期間中であれば、さらに利用可能時間は長くなる。ただし、月~土曜日が50名、授業期間中の日曜日が30名、朝まで開室する試験期間中は82名(+理工学部生専用になる)と、かなり定員数が少ないので、教室が埋まらないうちに早めに行く方がよいかもしれない。
また、理工学メディアセンター本館と別館にある閲覧席は、約450席が備えられており、大人数が自習に使える。ほかにも、可動式の机と椅子がある学習エリアやグループ学習室、パソコンが使えるPCエリアなどがある。館内Wi-Fiは館内のほとんどの場所で使用でき、プリンターやコピー機などの設備も揃っている。当然ながら本の貸し出しも可能だ。
自習室や閲覧席では、厳粛で静かな雰囲気のなかで集中して勉強でき、グループ学習室では友達と話しながら和気藹々と学習できる。理工学部生にはもちろん、理工学部生以外の慶大生にもおすすめできる自習場所だ。
(佐々木義継)
理工学メディアセンターのHP:https://www.lib.keio.ac.jp/scitech/
理工学メディアセンターの公式X(旧Twitter):https://twitter.com/scitechmckeio
空き教室
日吉や矢上のメディアセンターが利用時間外だったり、人が多くて座れなかったりする場合には、空き教室を探すのも有効な手だ。授業で使われていない教室であれば、おおよそ大学が閉まる20時くらいまでは自習可能だ。
空き教室を見つける方法としては、Crich Keioの公式LINEを利用するのが手っ取り早い。公式LINEには、「空き教室検索機能」が備わっており、日吉・三田キャンパスの空き教室を調べることができる。
LINEでCrich Keioを友達登録し、検索欄に曜日と時限を入力すると、その時間の空き教室を教えてくれる。例えば、「月3」と検索すると、月曜3限の空き教室を知ることができる。なお、三田キャンパスの空き教室を知りたい場合は「三田月3」のように、曜日と時限の前に「三田」と入力する必要がある。
空き教室は自習する場所を探すときに意外と盲点になりやすい場所で、人も少ないはずなので、静かに集中して勉強ができること間違いなし!
充電用のコンセントは、教室によって備え付けられていない場合もあるため、確認が必要なものの、すべての教室において、照明や冷暖房は完備されており、学内Wi-Fiが飛んでいるため、ネット環境にも困ることはない。図書館が混んでいて使えない際には、空き教室を有効活用してみてはいかがだろうか。
(佐々木義継)
Crich KeioのHP:https://crich-media.com/keio/
Crich Keioの公式X(旧Twitter):https://twitter.com/crich_keio
Crich Keioの公式LINE:https://lin.ee/si33shq
日吉コミュニケーション・ラウンジ(独立館地下1階)
第4校舎の独立館・地下1階に位置する、日吉コミュニケーション・ラウンジ。塾生同士の交流の場として利用されるこの施設は、予約利用が優先されるものの、予約がない場合には自由に利用することができる。
利用可能時間は、平日の9:00~18:00まで。土日や祝日・休日は、利用不可となるので注意が必要だ。当然のことながら、飲食をしたり、大声で騒いだりするのは厳禁である。
休憩・交流スペースという性格が強いため、自習スペースにはあまり適さないかもしれないが、ちょっとした空き時間に利用する分には、便利なこの施設。小テスト前の空き時間などに利用してみると良いかもしれない。
(髙梨洸)
日吉コミュニケーション・ラウンジの紹介ページ(塾生サイト):https://www.students.keio.ac.jp/hy/life/facility/hy-lounge.html
日吉駅周辺のカフェ
疲れたときは、おしゃれな場所で勉強したいものだ。そういうときには、キャンパス付近のカフェで勉強しよう!日吉駅西口に広がる商店街、通称“ひようら”には、スターバックスを始めとしたカフェが20軒近くもあるほか、慶應の協生館にもタリーズコーヒーが入っている。
利用可能時間やフリーWi-Fiの有無、混雑状況などは、店によって確認する必要がある。しかし、基本的に飲食禁止である大学の図書館や自習室と比べて、出来立てのおいしい飲み物やおやつを食べながら勉強できるのは、カフェならではの唯一無二の利点だ。
おしゃれな空間で悠々自適に勉強できるのは大学生の特権。普段の勉強に飽きたら、カフェで勉強するのも良いだろう。
(佐々木義継)
番外編 藤山記念館自習室
「日吉キャンパス 自習場所」と検索すると、藤山記念館自習室がヒットするかもしれない。
しかし、残念なことに、この施設は改修工事のため、2024年1月31日に閉館した。すでに利用不可となっているので、注意されたい。
(髙梨洸)
藤山記念館自習室の紹介ページ(塾生サイト):https://www.students.keio.ac.jp/hy/life/facility/study-room.html