昨年11月25日から26日、湘南藤沢キャンパスで万学博覧会が開かれ、およそ2000人の来場者がSFCの魅力に触れた。従来の研究発表イベントORF(Open Research Forum)に、オープンキャンパスと芸術祭が併合された形であり、昨年が初めての開催である。オープンキャンパス実行委員会と芸術祭の開催を担う Design&Art Committeeに込めた思いを聞いた。
オープンキャンパスの垣根を越えて
新しい形の万学博覧会では、キャンパスツアーに加え、SFC生の生活を30分のコマで紹介するパネルディスカッションなどが開催された。オープンキャンパス実行委員会の代表吉澤葵さん(環3)によると、SFCの雰囲気を知るために来場した人が多かったという。また、長期休講期間中ではないにもかかわらず、遠方からの来場者も多かったと。来場者からは「自然豊かなキャンパスが魅力的」との声が寄せられた。
一方、史上初の試みであったこともあり、運営面で困ったこともあったという。元々4日間だったオープンキャンパスが2日間になったため、新しい日程に合わせて運営を再編せざるを得なかった。開催時期が慶應義塾内で最大規模の学園祭である三田祭と重なったため、一部の部員が当日関われなかったという壁もあったという。
学内に留まらず、見せたいものを学外へ
SFC万学博覧会で注目を浴びたイベントとして、今年が2年目のイベントとなる芸術祭がある。ORFや授業内に限らず、目に浴びられることがなかったものを企業や受験生に「みせる」ことを目指したという。実際美術大学の学生が興味深く展示をみたり、日本最大のアートメディア「Tokyo Art Beat」にも取りあげられたりと、かなりの注目を集められたとDesign&Art Committeeの代表上野祥太さん(環2)は語った。ORFの展示とは違い、外部の人に審査を依頼し、展示物を選抜することで応募時からの改善も図られた。
伝えたいSFCの魅力
運営側のさまざまな担当者は、SFCの魅力は学びの形が多様であることだと口をそろえて話した。上野さんによると、実際芸術祭ににも実に多様な作品が並んだという。今後も、どういった作品であっても出展してもらいたいと話す。
吉澤さんも、自分の軸で学びが進められるのがSFCの魅力だと伝えた。SFCでは研究テーマの縛りがなく、さまざまな履修の仕方があるためだという。
日吉や三田と違った学びが垣間見えるイベントとなった。2024年も開催されるため、興味のある塾生はぜひ足を運んでみてほしい。
(朴太暎)