受験生のみなさんは入試本番まで残すところ約1週間となり、緊張しながら勉強しているころではないだろうか。慶應塾生新聞では『受験生応援企画』と題して、みなさんに役立つような情報をお届けする。今回は「受験当日のハプニング」についてだ。

どんなことであろうと、ハプニングは付き物。それは受験も同じだが、なんとかして避けるか、もしくは最小限に抑えたい。そこで今回は受験当日に起こりうるハプニングと、それらへの対処法をまとめようと思う。

 

受験会場に着くまで 

・電車が止まった!

電車が遅れたり運転を見合わせたりすることは決して珍しいことではない。しかし、東京はどこにでも路線が通っていると言っても過言ではないので、地図や乗換案内のアプリなどを使えば、迂回路線は焦ることなくすぐに見つかる。

 

・乗り換え、乗る電車の方向を間違えた!

引き返すか、今乗っている電車にそのまま乗って経路を変えてしまえば大丈夫だ。乗り換えの回数が少なくなるような経路を事前に決めておくことも、このような事態を未然に防ぐ手段だろう。

記事の最後に慶應の受験会場になるキャンパスとそこへのアクセスについて軽くまとめているので、そちらも参照していただければ幸いだ。

 

・道を間違えた!

すぐに地図アプリなどで確認しよう。特に三田キャンパスは駅からすこし遠いため、初めて行く場合は迷ってしまうかもしれない。同じ日に近くで別の大学の入試があるかもしれないため、“周りの受験生らしき人に適当についていく”のは少々危ない。

 

・受験会場を間違えた!

恐らくこれが受験における最悪のハプニングだろう。これに関しては起こってしまった場合、有効な対処法はない。全力で本来の受験会場に向かうしかない。前日の夜と当日の朝に会場を確かめておこう。

なお、慶應義塾大学『2024年度 一般選抜要項』には『指定された試験会場以外では受験できません』と、また、受験が認められる遅刻は『第1時限:試験開始30分』と記載されている。

 

・受験票を忘れた!

忘れてしまったからといって受験が不可能になるわけではない。受験会場の入口で係員に忘れてしまった旨を伝えて、指示に従おう。当然だが、あえて受験票を持って行かない、というのは絶対にやめよう。

 

受験会場に着いてから

・筆記用具、時計を忘れた!

気付いた段階で、近隣のコンビニなどで購入するのが最適だ。100円ショップなどは時間が早いと営業時間外であることが多いので注意。受験会場で初めて気づいた場合、隣の人などに借りる手もあるが、あまり好ましくないだろう。なお、会場外に買いに行こうと外出する際は受験票の携帯が必須だ。また、基本的に教室に時計はない。

 

・急に体調が悪くなった!

試験時間外であれば、飲み慣れた薬で対処しよう。このとき適切な飲み方で薬を飲まないとかえって体調が悪くなるので、決められた飲み方で飲むこと。試験中の場合はなんとか耐えるしかないが、あまりにも体調が悪いときは係員に言うべきだろう。ただし、診察や別室受験の準備などがあったからといって試験時間は延長されない。

 

・問題が全然解けなかった!

心配無用だ。あなたが解けなかったというのなら、ほかの人も解けていない。筆者も受験当日、まったく手応えを感じられない科目があってとても不安になったが、その後の科目をしっかりやり切って合格した。そして実際、その年のその科目は平均点が著しく低かった。

諦めなければきっと大丈夫!当日まで勉強の積み重ねが一番大事なのはもちろんだが、最後は気持ちだ!

 

 

受験会場

慶應義塾大学の一般入試受験会場は三田キャンパスか日吉キャンパス。所要時間などは慶應義塾大学『2024年度 一般選抜要項』のものを記載。

 

三田キャンパス

JR山手線・京浜東北線……田町駅 →徒歩約8分

都営地下鉄浅草線・三田線…三田駅 →徒歩約7分

都営地下鉄大江戸線…………赤羽橋駅→徒歩約8分

 

日吉キャンパス

東急東横線・目黒線・新横浜線…日吉駅→徒歩約1分

※東横線の特急電車は日吉駅に止まらないので注意

横浜市営地下鉄グリーンライン…日吉駅→徒歩約1分

※グリーンライン日吉本町駅はまったくもってキャンパスの最寄り駅ではない

 

受験当日のハプニングとその対処法は数多くあるが、時間に余裕を持つことが一番だ。時間にも心にも余裕をもって、本番を迎えよう。

 

関根裕生