今年もキャンパスに多くの受験生が集った
今年もキャンパスに多くの受験生が集った

全学部を対象としたオープンキャンパスが先月31日、三田キャンパスで開かれた。当日は学部プレゼンテーションや、入試・留学・奨学制度、就職などに関する説明会や相談会を開催。各学部から1つずつのオープンゼミが開かれ、メディア・コミュニケーション研究所の紹介もあった。また同月30日、SFCでもオープンキャンパスが開かれ、多くの来場者で賑わった。(岡本直人・平松誠基)

 最高で35度にもなる暑さの中、12時の時点で約5800人の来場者があり、最終的には約12000人の来場(パンフレットの配布数は7680部、同伴者を含めると約1・5倍とのこと)となった。来場者は大学受験を控えた高校生とその保護者を中心に、中学生や慶大OB・OGの姿も。会場の受付で配られるロゴ入りのトートバッグを肩から提げ、会場で販売されていた団扇をあおぎながら各所を回っていた。
 説明会や学部プレゼンテーションと一口に言っても、教授ではなく現役の学生から説明をしたり、堅い説明に終始せず、より実際的で身近な話題で学部の紹介をするなど、各学部で趣向を凝らしている。それが功を奏してか、学部プレゼンテーションではあまりの人の入りに満席となる回もあった。
 学生生活の一端を垣間見ることができるのもオープンキャンパスの魅力の一つだ。メディアセンターは三階から地下一階までが一般に開放され、セルフツアーとして詳細な図書館内の案内が配布された。旧図書館でも一階と二階で展示があり、キャンパスツアーの道程の一環となっていることもあいまって、いつになく活気に溢れていた。
 現役慶大生の活躍も見逃せない。キャンパス各所では台本を片手に、来場者十数人を相手にキャンパスを案内する現役の学部生の姿が見られた。このキャンパスツアーは人気が高く、受付には常に多くの来場者が集まっていた。炎天下の中、学生服を着た應援指導部とチアリーディング部による応援の実演も、約30分ずつ全2回の日程で行われた。
 会場ではグッズの販売もあり、生協は過去問や慶應のロゴの入ったボールペンなど、社会地域連携室はロゴの入った万年筆やゴルフボールなど、幅広い年齢層を対象とした商品を取り揃えた。中でも生協の出店は昼ごろまで常に黒山の人だかりだかりが出来るほどの人気。「売れ筋は『早慶上智の英語』やうちわ、あとみなさん必ず買っていかれるのがロゴ入りのシャーペンとボールペンですね」と関係者は語った。
 様々な説明会だけでなくエンターテインメントも用意され、誰でも楽しめるオープンキャンパスとなったようだ。
 30日には、SFCでもオープンキャンパスが行われた。30度を超える猛暑にもかかわらず、多くの受験生やその保護者が訪れた。
 SFCでは、総合政策学部、環境情報学部の両学部長による公演や、外国語の模擬授業、情報処理講座が行われた。
 特に受験生に人気があったのは、グループワークの体験だ。他人と討論することで答えを導き出すという体験は、大学ならではである。
 塾生主催の学生ステージやキャンパスツアーも行われ、受験生がSFCに親しめる仕組みとなっていた。