「国際問題に関心を持ってほしい」
「慶應義塾大学国際センター塾生機構(以下、KOSMICと略記)」という団体をご存じだろうか。主に慶大に来ている留学生のサポートや、留学生と塾生との国際交流イベントの提供を行っている団体だ。このKOSMICが今年10月に港北区の協賛やヒヨシエイジの共催のもと、APEC諸国の文化や政治に触れる機会を塾生や横浜市民に提供するという趣旨のイベントを主催する。今回、KOSMIC日吉代表の西山洸さん(経2)にお話を伺った。
「当イベントの発端は、今年日本で開催されているAPECの会合。様々な会合が日吉キャンパスのある横浜市を含め全国各地で催される予定だが、一般社会や塾生の間での認知度はあまり高くない」と語る。
そこで今回、KOSMICがAPECの広報の趣旨で当イベントを主催することになった。イベントは、日吉キャンパスの教室を借りて今年10月中の任意の一週間(日曜日を除く)に慶大日吉キャンパスで開かれる見通しで、塾生・一般市民を問わずすべて無料とのこと。
西山さんは、現段階で開催が決定している具体的な行事はふたつあると話す。ひとつはAPEC加盟国出身の方々を招いたパネルディスカッションで、もうひとつは日本で活躍する著名人による講演会だ。またこのふたつのイベントの期間中には、APEC諸国に関連した展示も日吉キャンパスの一部を借りて行われる。
現在KOSMICはこれらの行事の開催に向けて、パネルディスカッションにパネラーとして参加してくれるAPEC加盟国出身者の募集をしている。また講演会での講師として、元財務相の塩川正十郎氏に来ていただくことが決まっているという。
「イベントの目的は第一義的にAPECの広報活動だが、広く国際問題一般に強い関心をもってもらいたいというねらいもある。さらには、塾生が市民やAPEC諸国の方々と幅広く交流してもらう場にしたいという意図もある」と西山さん。このイベントを通じて、自らの見識を高める機会をもってみてはいかがだろう。
(千葉 将希)