ジャズダンスサークルSIG(シグ)が三田祭最終日の11月26日、メインステージ昼の部に登場して公演を行った。SIGは慶大が誇る実力派ダンスサークルのひとつ。雨天での公演にもかかわらず多くの人が足を止め、パフォーマンスに魅了された。

 

ステージ前には公演開始前から多くの人が詰めかけ、パフォーマンスが始まるのを今か今かと待ちわびていた。学内での知名度が高い本サークル。昨年冬にはサークル対抗ジャズダンスコンテストで優勝するなど、確かな実績も残している。そんなSIGが今年の三田祭で掲げたテーマは、「SharInG the moment」。パフォーマーだけでなく、観客もその世界観に引き込まれ、ともに時間を共有できるような公演だった。

 

バックミュージックには映画「アナと雪の女王」の劇中歌やKing Gnuの「白日」など、誰もが知っているであろう曲が多数使用され、普段音楽にあまり通じていない人でも楽しめる構成となっていた。パフォーマーたちの表現は素晴らしいの一言。曲ごとの世界観にあわせ統一された衣装や演技からは一曲一曲への理解度の高さが見て取れ、また個人技によらず全体で魅せるダンスは、ダイナミックで洗練され、見るものを引き込んだ。

 

三田祭で圧巻の演技を見せてくれたSIG。毎年12月に開催されるコンテストでは、三田祭とはまた違ったパフォーマンスを見ることができる。学外での公演にもぜひ足を運んでみたい。

 

姫野太晴