中国映画の世界を紹介する「日吉電影節2010」(主催・慶應義塾高校国語科、共催・文学部中国文学専攻)が、日吉キャンパス協生館の藤原洋記念ホールで先月25日に開催された。
日吉電影節は、中国圏の映画の上映と関係者を招いての講演会を行う映画イベント。第1部では、農村にある小学校に教育支援教員としてやって来た大学生の日々をユーモラスに描く『笑顔の教室』(監督・王莉)が上映された。
『笑顔の教室』は今回のイベントが日本初公開。字幕翻訳は文学部中国文学専攻の卒業生や大学院生が担当した。
上映後、ゲストとして作品のプロデューサーと出演者が登場。「コンテンツビジネスから見る現代中国の社会と文化」と題した第2部の講演会では慶應義塾高校の吉川龍生教諭の司会のもと、河井真也氏(フジテレビ・プロデューサー)らと中国における映画製作の現状や展望について語った。
本イベントは義塾が創立150年記念事業募金を原資として支援を行う未来先導基金2010年度公募プログラムの一つ。当日は中学生から高齢者まで様々な層の人々が会場に足を運んでいた。 =関連記事5面