三田キャンパス正門付近。三田祭開幕の熱気と並び立つ屋台から香ばしい焼き串の匂いが漂う空間を、一歩抜けて南校舎に入るとそこには異空間が広がっている。陳列された華やかなアイシャドウパレット、ドレッサー、そして大型プリクラ機が一台。11 月 23 日、南校舎 411 教室に設えられた『ビューティーブース』に取材に伺った。
三田祭実行委員会が主催する『ビューティーブース』は若年の女性層をターゲットにメイク用品の展示などを主として行う。特に人気なのが無料のプリクラ体験で、設置されたプリクラ機を目当てにブース外にまで長蛇の列ができていた。。
プリクラ機の傍らの長机に並べられている色鮮やかなテスターの数々にはつい目を惹かれてしまう。一度はその名を目にしたことのある有名ブランドのアイシャドウパレットから、見たことのない麻雀型のアイシャドウ、果ては某有名アニメのコラボ商品まで。
バラエティ豊かなラインナップは、多くの協賛企業から提供されているという。一部は先着順に持ち帰りも可能だ。
これだけの品揃えがありながらも、驚くことに利潤を確保しているという。15 社に上る協賛企業から商品を提供してもらう見返りとして、ブース内及び同委員会が運営する web サイト上で広告を掲載する。メイク商品の展示は観覧者の購買意欲を促進するため、協賛企業の商品の宣伝効果もある。それでも採算に足りない分は、企業のご厚意に預かる部分が大きいのだそう。
『ビューティーブース』は三田祭実行委員会にとって今年初めての取り組みとなる。
試行錯誤を繰り返しながらも、ターゲット層としている若い女性を中心に開幕早々来場者に恵まれた。取材に応じて下さったスタッフは来場者の花やいだ笑顔に、喜んでもらえて嬉しいです、と顔を綻ばせた。
取材の最後にスタッフの方からコメントを頂いた。
「女の子の夢が詰まった最高にワクワクする空間なので、是非よかったら立ち寄って下さい！」
南校舎 411 教室に在する美容空間。三田祭の喧噪に気疲れした頃にふらっと訪れてみてはいかがだろうか。
