10月30日、明治神宮球場で早慶戦第3戦が行われ、慶大が早大に5-3で勝利し、4季ぶりの優勝を決めた。
1勝1敗で迎えた今日の試合。試合は3回表に動いた。先頭2番の本間颯太朗選手(総3=慶應)がセンター前ヒットで出塁すると、3番廣瀬隆太選手(商4=慶應)が放った打球はレフトスタンド深くに突き刺さった。
ホームランを放つ廣瀬選手
廣瀬選手は、このホームランで歴代4位タイとなるリーグ通算20本目。阪神の岡田彰布監督に並んだ。26日のプロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受けた廣瀬選手。今季はここまでやや苦しんでいた印象だったがここで意地を見せた。
慶大の先発は、外丸東眞投手(環2=前橋育英)。28日の第1戦では7回1失点もチームは敗れていた。立ち上がりは、ヒットを許すも、要所を抑えるピッチングで5回まで無失点に抑える。しかし6回、1番尾瀬雄大選手(2年)が左安で出塁するとチャンスを広げられ、4番印出太一選手(3年)の内野安打の間、1点を返される。
力投する外丸投手
嫌な流れを断ち切りたい慶大。7回表、先頭の2番本間選手が左中間へ飛び込むホームランを放つ。これで勢いづいた打線は、廣瀬選手、宮崎選手がヒットを放ちチャンスを作ると6番齋藤來音選手(環4=静岡)の内野安打で1点を追加する。
タイムリーを放つ齋藤來音選手
さらに続く7番水鳥遥貴選手(商3=慶應)がダメ押しとなるタイムリーツーベースを放った。
しかし、早稲田は粘り強い反撃を見せる。7回裏、7番小澤周平選手(2年)がレフトへスリーベースを放つと、8番田村康介選手(2年)のタイムリーで1点を返す。さらに尾瀬選手の犠牲フライで2点差まで迫られるも、外丸投手の後を継いだ、森下祐樹投手(総4=米子東)が完璧なリリーフ。8回、9回を完璧に抑え、早大の追撃を振り切った。最後は、森下投手が三振を奪い、優勝を決めた。
中継ぎとして登板した森下投手
慶大の優勝は2021年秋以来、4季ぶり。個人タイトルでは栗林泰三選手が、打率.407で首位打者となった。さらに栗林選手は3本塁打、16打点で打撃部門三冠となった。外丸投手は、リーグ戦6連勝でリーグ戦を締めくくった。
慶大の優勝関連行事については、後日発表がある。
(鈴木廉)