プロ野球ドラフト会議が26日に開かれ、慶大の廣瀬隆太内野手(商4)が福岡ソフトバンクホークスにドラフト3位で指名された。慶大の選手がドラフト会議で指名を受けるのは5年連続となる。慶大の選手はソフトバンクから指名されるのは、2019年柳町達選手、2020年正木智也選手と2年連続で指名を受けて以来。会見の一問一答は以下の通り。
――まず初めに先ほど福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受けました廣瀬からご挨拶いたします。
慶應義塾大学商学部4年の廣瀬隆太です。ひとまず今、指名を受けてほっとしている気持ちが1番です。
――続いて、監督の堀井からご挨拶申し上げます。
プロ1本で、ずっと頑張ってきて、次の道への扉が開いたということで、私も安心しました。
――ソフトバンクホークスから3位指名を受けました。具体的に現在の気持ちをお答えください。
2巡目終わった後ぐらいからちょっと焦り始めていたんですけど、ソフトバンクホークスさんから3位で指名していただいて本当に光栄に思っています。
――今の気持ちを1番最初に誰に伝えたいですか。
まずは両親に伝えたいです。
――ソフトバンクホークスというチームはどういう印象でしょうか。
常勝軍団というイメージがあります。生え抜きの選手もたくさん活躍してますし、すごく育成能力が高いなという印象を受けています。
――本拠地は福岡ですが、福岡の印象や思い出とはあったりしますか。
福岡は行ったことないんですけど、すごい明太子が好きなんで、それは楽しみです。
――プロでここを見てほしいという部分はどこでしょうか。
ずっと長打力をセールスポイントとしてやってきたので、プロでも変わらずそこを見てほしいです。
――対戦してみたいピッチャーなどがいれば教えてください。
同世代の佐々木朗希投手と対戦してみたいです。
――プロでの目標をお願いいたします。
大卒なので即戦力として期待されていると思います。1年目から一軍で活躍して、新人王を取れるような選手になりたいです。
――ホークスは来シーズンから新監督の小久保監督が就任されましたが、小久保監督にはどんなイメージをお持ちでしょうか?
小久保監督は、僕と同じ右の強打者のタイプだと思うので、プロ入りしたらアドバイスをいただけたらな、と思います。
――チームとしては右の長距離バッターは非常に大きな補強ポイントだと思うんですけど、ポジションを勝ち取るために、1番のアピールポイントはどの辺りですか。
長打力は、プロでも売りしていきたいところなので、そこは変えずに。守備、走塁が自分の課題だと思ってるのでレベルをあげていきたいと思います。
――廣瀬選手、プロで何本のホームランを打ちたいですか。
具体的な数字は考えてなかったのですが、いずれはホームラン王を取れるような選手になりたいです。
――慶應大学からソフトバンクには先輩の柳町選手、正木選手に続く指名ということになります。先輩たちのプロに入ってからの印象と何か教わりたいこと聞きたいことがあったら教えてください。
柳町さんは一軍で活躍してますし、正木さんも今シーズンは開幕スタメンを取っていたので同じ慶應大学の先輩としてすごくお手本になると思うので、まずはそこを目指して頑張りたいと思います。
――明太子が好きだということで、特に何かお気に入りのメーカーの明太子はありますか。好きな明太子料理があったら教えてください。
メーカーは特に見てなかったんですけど、シンプルにご飯と一緒に食べるのが好きです。
――指名があってからしばらく表情が固まってるような感じに見えましたが、あの時はどのような感情が渦巻いていたのでしょうか。
まずはもう、ほっとしたっていう気持ちですね。基本的には感情は表には出さないです。
――幼稚舎出身の初めてのプロ選手誕生となると思いますが、そこに対する思いがありましたら、教えていただきたいです。
幼稚舎からプロ野球選手っていうのは今までいなかったというのは聞いていましたので、僕が第一人者になるんだっていう気持ちがあったので嬉しいです。
――これまで一緒にプレイしてきた仲間たちも、この結果を見てくれてると思うんですけれども、何か伝えたい言葉だったりとかはありますでしょうか。
仲間たちがいなければ、こうやって指名されることもなかったと思うので、仲間に感謝の気持ちを伝えたいです。
――今年の夏の甲子園で優勝した慶應高校の出身ですが高校時代、森林監督からの教えで、大学に入っての成長やプロ入りに繋がった教えがあれば、教えていただきたいです。
森林さんは基本的には、自由に自分で考えて、色々試行錯誤してという感じで僕自身もコツを掴んだりっていうのがあったので、 本当に森林さんの教えっていうのは今でも生きています。
――今後プロでやっていかれる上で、バッターで参考にされてらっしゃる選手であるとか、こういうバッティングを目指してるなどありますか。
同じセカンドの強打者っていうところで、浅村選手のような選手になりたい、と思います。
――慶應の付属のご出身ということで日吉は大フィーバーだったというところで、日吉や下田といった地域の方や、野球をやってみたいという子供たちに向けてメッセージをお願いします。
僕も中学校から日吉にずっと通っていたので、期待されていると思います。 その期待に応えられるような成績を残したいと思ってます。子供たちに関しては、 夢を与えるような、本当に人に応援されるような選手になりたいです。
――先ほど、あの浅村選手のようになりたいという話でしたが、ホームランバッターとして浅村選手のどこがすごいと思う部分がありますか。技術面を含めて、参考にしているものがあれば教えてもらえたらと思います。
浅村選手は、もうとにかく逆方向に強い打球が出て、ホームランが出るのですごく参考にしてます。バットがインサイドアウトで出てくるのでそういう技術を身につけたいなと思っています。
――ソフトバンクを常勝軍団という風におっしゃいました。これまでのソフトバンクの試合で見に行ったことがあるのか、また、記憶に残ってる試合や瞬間を教えてください。
見に行ったことはなく、テレビでは見るんですけど、本当にスター選手がたくさんいる球団でしたので、 スター選手のその姿が印象に残っています。
――今いる選手で、スター選手というとどなたを思い浮かべますか。
柳田選手です。
――これからホークスのファンにいろんな注目浴びると思うんですけども、なんと呼ばれたいですか。もしニックネームがあれば教えてください。
特にニックネームはないんですけど、まずは ”広瀬”という名前を覚えていただいて、そこから活躍して、ファンに愛されるような選手になりたいです。
堀井監督の一問一答
――堀井監督に伺います。改めて、ソフトバンクホークス3位指名でしたが、今のお気持ちはいかがでしょうか。
監督として選手の進路が決まったということで、非常にほっとしております。この後、大事な試合(10月28、29日の早慶戦)も控えてるので、本当に本人の気持ちも試合に集中してくるんじゃないかということも期待してます。
――監督からご覧になって、廣瀬選手をどのように評価されますか。
長打力やバッティングが、非常に注目を浴びると思うんですけども、守りも走力も大学生としてはトップクラスだと思ってます。さらに上の世界に行って、いろんなことを学んでいけば、球界を代表するような選手になるんじゃないかと期待はしてます。
――監督は廣瀬選手へどういう言葉をかけてあげたいですか。
もう「おめでとう」ということと、「明後日頑張ろうな」ということですね。
(鈴木廉)