6月18日、川崎市生涯学習プラザで、日韓学生交流会が行われた。慶大公認団体の国際関係会(I.I.R)が主催し、日韓の学生約50人が問題意識を交換した。

このイベントは、国際関係会のプロジェクトの一つ、KNOCKが主催した。KNOCKは、年4回のイベントを通して、日韓関係にまつわる社会問題を議題に設定し解決策の立案、発信を行っている。今回の交流会では、日韓の学生でさまざまなトピックについて話し合い、出てきた問題意識を通年テーマとして設定した。

日韓の大学生約50人は、班に分かれて交流を行った。

参加者は自身の体験を踏まえ、多様な日韓関係に関する議題について意見交換を行った。参加者の島田創さん(政2)は「日常会話では出てこない違いを意識させられたのが印象的でした」と話した。

今年度のテーマは「現在や未来の日韓関係について学ぶ機会を提供する」。普段日韓関係についての報道されるのは断片的なニュースが多い。しかし、日韓関係は政治、経済に関わる多様な側面がある。多層的な日韓関係を学び、発信していくことが重要だ。

日韓交流の中では、政治問題のようなセンシティブになり得る内容に話し合いが及ぶことがある。その際に大切にしているのは、対話だという。対話とは決めつけではなく、相手の考えていることを丁寧に聞き、それをもとに考えることだ。KNOCKの代表越路華さん(政2)は、「センシティブな政治問題を取り扱うときには対話を意識しています。対話を通して学びにつなげられたらと思います」と話した。

 

(鈴木廉)