「就職」「就活」といった言葉を聞くと、漠然とした不安に襲われる人が多い。その一因は、就職活動の一連の流れを理解していないことにあるかもしれない。そこで今回は、主に就職活動をはじめる大学3年生からの2年間に焦点を当て、一般的な就職活動の全体スケジュールを作成した。就職活動の全体像を把握し、自分のやるべきことが時系列でみえてくるだけでも「就活」への意識は少し変わってくることだろう。ぜひ参考にしてほしい。
企業研究
企業のコーポレートサイトを見て企業概要や事業内容を理解したり、説明会やインターンシップへと足を運んだりすることを通して自分が興味のある企業の特徴を掴み、自身の志向との相性を見極めるに努めること。
自己分析
これまでにしてきた経験や選択、思考を振り返って整理し、自分を客観視すること。これらは自分の特徴や強みを理解することにつながるため、自己PRの際や企業を分析する際に役立つ。
自己PR
応募先企業に自分のスキルや強みを伝え、自分を売り込むためのもの。自分と企業が求めている人物像の距離がはかられる。つまり、どのくらい相手に採用メリットを示すことができ、また、どこまで自分の魅力を伝えることができるかがカギとなる。
就活軸
自分に合った企業を選別する際に重視する点、自分が絶対に譲れない条件のこと。どのような価値観をもち、どのような働き方をしたいのか。就活においては、この自らが定めた就活軸に基づいて企業選びを行うことが非常に重要となってくる。
エントリーシート
志望動機や自己PRなどを記入し、企業に提出する書類。大手企業においては選考の第一段階になるほど重要視されている。
インターンシップ
学校の夏休み期間に行われる、通称「サマーインターンシップ」をはじめとして年間何度か開催される、実際に職業体験ができる機会のこと。実施期間は企業によってさまざまであり、1日で完結するような非常に短いものや、何週間かにわたって行われるものも存在する。またプログラム内容も、実際に営業同行をしたり、新規企画をしたり、同じインターン生とグループワークをしたり…と非常に多種多様である。
OB・OG訪問
自分が志望している企業で働いている人に話を聞く機会。就活の流れやその企業の実情なども含め、説明会などでは知りえないリアルの声を聞くことができる。もちろん感じ方に個人差はあるため聞いたことをそのまま鵜呑みにするのは良くないが、非常に参考になることだろう。
(小山実穂)