三田キャンパス西校舎に存在し、毎日多くの塾生でにぎわう三田キャンパス生協食堂(以下:生協食堂)。特に昼食時は、利用者の声が西校舎に響き渡るほどの盛況っぷりだ。しかし、その人気ゆえに数名の塾生から「生協食堂が混雑していて席をとれず、利用できない」という声が「塾生ホンネ取材班」(略して「じゅっぽん」)に寄せられた。記者が話を聞いたところ、昼食時の生協食堂が混雑しすぎていて、利用を諦めたもしくは3限の授業に間に合わなかったという悩みがあるとのこと。生協食堂ユーザーである筆者自身も、同じような経験をしたことが何度かある。生協食堂の混雑状況の実態を探るべく、調査を開始した。

 

昼食時は利用者数集中 最も混雑するのは12時から45分間

 

「生協食堂の一日の平均利用者数はおおよそ700名~800名で、土曜日は120名~160名程度です。2023年度はコロナ禍前より平均で200名~400名少ない利用です。また昨年と比べると、新学期の混雑が激しかったせいか少し利用がへっています」

こう話すのは生協食堂担当専務補佐を務める芳賀洋司さんだ。芳賀さんによると、一日の生協食堂利用者数の7割程度が12時~12時45分の時間帯に集中しているという。例年と比べて利用者数は減少していても昼休みの混雑は免れない状況となっており、「『ここはいつも混んでるよね』という利用者の声を耳にすることもある」と芳賀さんは語る。

 

システム変更により悪化した「レジ待ち混雑」

生協食堂が行っている混雑対策は2点ある。1点目は、レジ待ち混雑の改善だ。芳賀さんによると、最近レジシステムを変更したことによって決済に時間がかかってしまい、レジ混雑が酷くなってしまったという。そのため、以前はレジ前で販売していたデザート飲料を4月からペットボトルのみの販売に変更。そして、新たに食堂入り口にミニショップを開店し「菓子・デザート・飲料・アイス」の販売箇所を設けることで、レジ待ち混雑を少しでも回避できる策をとっていると話す。2点目は、ホール混雑対策として録音案内を「ピーク前(~12時15分)」「ピーク中(12時15分~12時45分)」「ピーク後(12時45分~)」にリピートで流すこと。4月や10月の新学期は、利用状況を見てマイクも使って直接案内をしているという。

 

生協食堂の座席数について尋ねると、500席程度あった2020年のホール改装前より若干席数が減少し、現在は480席ほど設置しているという。以前より1人掛けを増やし、ホール奥のスペースは「人数にあわせてテーブルを移動することができるように」と2人掛けテーブルでレイアウトするなど、利用しやすい空間づくりを心掛けているそうだ。「座席をもう少し増やしてほしい」という塾生からの要望もあるが、通路幅が狭くなり席を立ちにくくしてしまうことを懸念し、現時点で座席数を増やすことは検討していない。

 

一週間検証! 利用しやすい曜日は月・金

 

生協食堂への取材を進めると、意外な事実が判明した。生協食堂は曜日によって顕著に利用差がみられるというのだ。その理由について、芳賀さんは「三田キャンパスは上級者キャンパスで、塾生の登校日数が少ないため」と語る。

芳賀さんによると、曜日別で利用者数が最も少ないのは月曜日、次いで金→木→火→水曜日の順。それでは、曜日によって生協食堂の混雑状況にどの程度差があるのだろうか。われわれ取材班は実際に月曜日から金曜日までの5日間、昼休みの時間に生協食堂を利用して混雑度を検証した。注文列並び始めから席の確保までの時間を毎曜日計測した結果が以下の通りだ。

 

月曜日 14分

12時30分に注文列に並び始め、12時44分に席を確保。混雑状況としては「そこまで混んでいない」という印象を受けた。

12:34時点でのホールの様子

 

火曜日 20分

12時28分に並び始め、45分に会計を終わらせてホールに向かうも空いている座席をなかなか見つけられない。座席を確保できず、膳を持ったまま立ち尽くす利用者も複数人見かけた。1席だけ空いていた1人掛けテーブルを48分に確保。

12:25時点の注文列の状況

 

12:29時点のホール混雑状況

 

水曜日 21分

12時24分、食堂入り口の外まで続く長蛇の列に並び始める。15分後に会計を終わらせるも、ホールの奥まで満席だ。5分ほど待機した後、4人掛けの席に1人で座っていた学生に相席をお願いして12時45分にようやく席を確保できた。

12:24、入口外まで続く注文列
12:35、メインホール奥まで満席

 

木曜日 15分

12時12分に食堂に到着。この日は計5名で利用しに来ていたため、注文列に向かう前に6人掛けの席を確保した。14分から注文列に並び始め、29分に席についた。

12:26時点では空席も目立つ
12:43時点には満席状態

 

金曜日 7分

12時20分に並び始め、27分には席を確保することができた。この日は全体的に空いている印象を受けた。

12:27、メインホール奥の座席は空席が多い

5日間の検証の結果、金→月→木→火→水の順番で席確保までの時間が短いことがわかった。各日、数分の差とはいえ、45分という限られた昼食時間においてこの数分は非常に大きい。生協食堂の回答と若干異なる結果にはなったが、週の半ばは混雑度合いが高く、全休にする塾生も多い月・金曜日は利用しやすいことがわかる。混雑を避けて昼食を済ませたい塾生は、月曜日、金曜日の利用がおすすめだ。

 

2限終了前、3限以降の利用もおすすめ 対策を講じて混雑を回避しよう

 

曜日による利用者数の差のほか、時間帯によっても混雑度合いは大きく異なる。利用者数のピークが12時~12時45分であることから、この時間帯を避けて利用することも混雑対策としては好ましいだろう。1限終了後に生協食堂へ向かい、2限の時間内に利用を済ませている取材班員によると、11時のオープン直後は注文列に並ばず、すぐにメニューを受け取れるという。また、12時50分以降も空席が増えてくるため、3限がない塾生は少し時間をずらして利用するのも手だ。

最後に、ピーク時の混雑緩和のために塾生ができることを芳賀さんにたずねた。

「レジシステムの変更により、レジ決済に時間がかかっています。組合員に加入して生協アプリを活用して清算したり、小銭を使わないなどして頂けるとレジでの清算処理が早くなり清算待ちの列が早く流れます。レジ混雑を緩和するため、利用者の方にも協力して頂けると有りがたいですね。また、ピーク前/ピーク中に利用する塾生は以下の5点をお願いしたいです。

*「食べ終えたら席を空けて頂く」

*「荷物は椅子に置かずに足元へ」

*「相席利用(6人掛け、4人掛け、2人掛け)」

*「お一人様はお一人席のご利用」

*「混雑時は食事以外での座席の利用はしないで」

 

利用者一人ひとりの心掛けが、日々の混雑緩和につながる。生協食堂を利用する際、本記事が混雑回避の一助となれば幸いである。

義経日桜莉

 

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