5月27日、明治神宮球場で、早慶戦第1戦が行われ、慶大が早大に3-5で敗れた。

慶大の攻撃は、1回先頭の吉川海斗選手(法4=慶應)がショートへの内野安打で出塁すると犠打などでチャンスを作る。ここで4番栗林泰三選手(環4=桐蔭学園)がレフトスタンドに叩き込み、2点を先制する。慶大は、その後の回もチャンスを作るもあと一本が出ない。2回には、2死満塁のチャンスを作るも栗林選手がチャンスを生かせず無得点に終わった。

シャープなスイングで直球をレフトスタンドに叩き込んだ栗林選手

先発は、外丸東眞投手(環2=前橋育英)。外丸投手はここまで防御率1.43と好投を続けている。昨秋の早慶戦では先発するも1回持たず降板。この日は、去年の悔しさを晴らすようなピッチングを見せた。3回まではヒットを許すも勝負強いピッチングを見せて無失点に抑える。しかし4回に5,6番に連打を許すと7番小澤周平選手(2年)にタイムリーツーベースを許し、同点に追いつかれる。

昨季の雪辱を果たすべく早大に立ちはだかる外丸投手

悪い流れを断ち切りたい慶大は、7回に森下祐樹投手(総4=米子東)をマウンドに送る。しかし先頭にヒットで出塁を許すと、フォアボールでチャンスを広げられる。早大は、代打島川叶夢(4年)を送る。森下投手は甘く入ったボールをレフトスタンドへと運ばれ逆転を許す。

慶大は、8回に5番斎藤來音選手(環4=静岡)がタイムリーを放ち、1点を返すも反撃は及ばず。慶大は悔しい逆転負けを喫した。

明日は勝って次につなげてほしい。28日も13:00から早慶戦第2戦が行われる。

(鈴木廉)

 

記者の目

春の早慶戦初戦は早大の勝利で終わった。安打数では早大を上回るなど得点圏に計6度も走者を進めたが、先制ホームラン以降は拙攻が続き、ついには逆転を許してしまった。特に4回表、四球や早大のエラーなどで巡ってきた無死満塁のチャンスで一気に早大を突き放したい慶大であったが、4番・栗林と5番・齋藤來のフライは浅く、犠牲フライとはならず、追加点を得ることはできなかった。ただ、12安打を記録するなど打線の調子自体は悪くない。明日の第2戦に期待がかかる。

先発の外丸は、今日も自慢のコントロールが冴え、早大打線を6回2失点に封じ込めた。昨秋の早慶戦では初回に大量得点を許し、辛酸を舐めた外丸。今日の快投で半年越しに雪辱を果たした。

(吉浦颯大)