5月27日、28日に早慶戦が開催される。今回初めて野球を見る方もいるだろう。そんな方のために簡単に、野球のルールを解説した。ルールを理解してより早慶戦を楽しもう。
勝敗の決定について
二つのチームが交互に攻撃と守備を行い、原則としてそれを9回繰り返す。先攻と後攻を決め、先攻の攻撃を表、後攻の攻撃を裏という。それぞれの攻撃した回数に従って、何回表、何回裏というように呼ぶ。9回が終了した時点で、より多くの点数を取っているほうが勝利となる。同点の場合は、延長戦が行われることもあるが、今季の東京六大学野球では延長戦は行われない。
野球のグラウンド
・ベース…グラウンドにある白い四角。本塁、1塁、2塁、3塁がある。
・野球のグラウンドで、二つの線に囲まれた内側をフェアグラウンドと呼び、外側をファールグラウンドと呼ぶ。
役割
野球は、1チーム9人出場する。
・攻撃編
打者…投手の投げたボールをバットで打ち返す。
走者…ベース上にいる攻撃側の選手のこと。次の塁を目指す。
・守備編
投手…相手の打者に対して投球する。
捕手…投手の球を捕球する。
内野手…内野で打球を捕球する。原則4人いる。右から、ファースト、セカンド、ショート、サード
外野手…外野で打球を捕球する。原則3人いる。右から、ライト、センター、レフト
※内野手、外野手を合わせて野手と呼ぶ
基礎知識
・ヒット…打者が打ったボールがフェアグラウンドでバウンドし、打者がセーフになった打球
・ストライク…ホームベース上の空間で、打者の肩からひざを囲った枠の中に投手の球が入ること。打者の打ったボールがファールゾーンに飛んでもストライクになる。
・ボール…前述の範囲に投手の投げたボールが入っていないこと。4回ボールになると打者は、1塁に進む。
試合の流れ
○攻撃側
1.打者が投手の投げたボールを打つ→打者が1塁へと走る→打者が1塁にボールより先につけばセーフ、遅ければアウト。セーフの場合のみ打者は、走者となり、塁上に残ることができる。
2.走者が、すべてのベースを順番に回り、本塁に帰ってくると1点が、攻撃側に入る。ベースの進む順番は、反時計回り。
・ホームラン…打者が打ったボールが、フェアグラウンドの範囲内の柵の上を超えること。走者がいないときは1点。走者の人数+1点が攻撃側に加点される。
3.アウトを3回取られると、攻守が交代する。
○守備側
攻撃側からアウトを取る。
アウトを取る方法は以下の通り。
・打球を直接(ノーバウンド)で捕球する…フェアグラウンドでも、ファールグラウンドでも野手が、打球を直接捕球すればアウトとなる。
・三振を取る…投手が3回ストライクを取ること
・ベースから離れている走者に、ボールを持ったままタッチする。もしくは、走者よりも早くベースを踏む。
(鈴木 廉)