小泉信三の直筆による「福澤諭吉誕生地記念碑」碑文原稿の贈呈式が先月10日、三田キャンパス図書館旧館記念室で行われた。贈呈式には清家篤塾長や福澤研究センターの米山光儀所長、大阪慶應倶楽部の錢高一善会長らが出席した。
福澤諭吉の生誕地である大阪市福島区には、その生誕を記念して「福澤諭吉誕生記念碑」が設置されている。今回贈呈されたのはその記念碑の碑文のもととなった「福澤諭吉誕生地」と書かれた原稿で、1933年から47年まで塾長であった小泉信三直筆の書だ。この度大阪慶應倶楽部で原稿が見つかり、義塾に贈呈される運びとなった。
贈呈式では、大阪慶應倶楽部の錢高会長から清家塾長へと原稿が手渡された後、清家塾長と錢高会長らとの談話の時がもたれた。
原稿は今後、福澤諭吉研究のための重要な資料として、福澤研究センターに保管される。